憑霊現象ついて 3(高級霊の憑依)


明主様御垂示 「宮地嶽掛軸の処分」 (昭和26年12月25日発行)

信者の質問
「昭和二十六年十一月十三日午後八時ごろ、長崎市小瀬町信徒SHさん(男性)方仏壇に向かい、先祖祭の際、

後方参拝中の前記SHさんに神霊らしき憑霊あり、次のごとき問答および処置を採りましたが、

この現象および私の採りました処置につきまして、御垂示賜りたくお願い申し上げます。

ちなみに本年六月もSHさんに守護霊の憑霊がありまして地上天国第二十五号教えの光に誠にありがたき御垂示を賜り、

その後御用も発展に向かいまして、ただただ御神意の広大無辺なるに感謝の日を専心御用させていただいております。


問 答

問(私)この夏お憑りになった守護霊でしょうか。

答(霊)頭を左右に振りつつ「違う」と言って合掌のまま、仏壇左上方(神棚のほう)を指差す。

問(家族)ああ宮地嶽さんですか。

答(霊)そうじゃ宮地嶽じゃ。

問(私)なにゆえにお憑りになりましたか。

答(霊)この家におりたくない。いやじゃ、いやじゃ、早く帰らしてくれ、こなたはいままで邪魔していた。お祭りにも一人も参らぬようにしたのもこなたじゃ。

問(私)大光明如来様が奉斎されてから苦しいですか。

答(霊)苦しい、苦しい。いやじゃ、いやじゃ。

問(私)では今後あなたの希望通り、明朝ありがたい祝詞を奏上して家族が本社にお送りしますから、今後はこの世界人類が救われる尊い御神業に御協力ください。

明主様の御神書により、霊界はいま、てんやわんやの状態とのことですから、私どもはいまメシヤの僕として日夜御用さしていただいております。どうか御協力してください。

答(霊)(頭を低く下げて首肯の後、仏壇のほうを指差して)屏風観音様をもう少し高く上げろ、位牌の順序が違う。一番左のは後ろに引っ込ませろ

(家族は霊の言う通りに位牌の順序を変え、左方の繰出位稗は後方に置き替える)。

問(私)先祖様が頼まれたでしょうか。

答(霊)違う神様からじゃ。なお次にはまた先祖が頼んだと言う。

(私)どうも種々お知らせありがとうございました。祝詞をいま一回奏げますからお帰りください。

と申し浄霊いたしますと本人は静かに常に帰り、夢見たような顔をしてホッとした様子にて、

「ぜんぜん言ったことは判らない、終わりのほうは少し覚えているようである」と申します。

そうして私および家族より話を聞き、昨日、宮地嶽の掛軸をもう片付けてよかろうと思って、

何気なくクルクル巻いて前記神棚に上げたのが、やはり先祖祭にて知らしていただき、

まったくいままで一生懸命御用して、どうもうまく行かなかったのが判った。

そして軸類などにあらゆる霊の実在を知るとともに、

今後の取り扱いによって協力していただくことの大切であること、

また御位牌は向かって右より順序正しく祀ること、また前後の順は前方が上位であることも判りました。

以上終わって直ちに二人の参拝者があり、まったく霊の働き、霊主体従などハッキリと痛感いたしました。

また一面邪神はいままで邪魔していたのが光明如来様奉斎後、日の経つに従って平伏して御協力申し上げることの実態を体得しました。

翌十四日午前八時、軸を掛けて御饌供をして祝詞一回奏上、言霊にて送ることにいたしまして、SHさんほか家族一名と長崎市内の福岡宮地嶽分社にお送りいたしました。」


明主様御垂示
「これは嘘ではないが、祖霊の一人が一時邪神の家来になっていたのが、本教信者になったため、改心したのであるから、結構である。これから大いに働くであろう。」




明主様御垂示 「聖観音の御魂」 (昭和27年12月25日発行)

信者の質問
「私の親友、故N・M(釈意啓信女)は、昭和23年11月1日に21歳にて死亡いたしました。

肺病のため感染するのを恐れてか、死亡いたしましたことをいっさい私たちに知らせてくださいませんでしたが、

1日午前3時に夢にて私が神社の鳥居を潜ろうとした折に魂にぶつかりました。

振り返ってみますと、その魂はNさんの後ろ姿でして、

夢を見終わって気がつきますと枕元が涙で濡れておりましたが、

そのときはまだ変だなと思っただけでしたが、

その翌日より毎晩一六日の朝まで 「Aさん寂しいから来てほしいのに、今日も来てくれない、今日も来てくれない」と夢をみせますので、

16日O町のお宅へ伺いましたところ、夢の通り一日に亡くなっておりました。

このことによって私は霊の存在を知りました。

その後1カ月くらいして午後9時ごろ床に入りますと、

すぐ枕元左側に薄黒く「ボーッ」としたものが立ちました。私はNさんであることがすぐ分かりました。


N「生前Aさんに逢いたくてたまらなかったが、逢えずに別れてしまいこんな寂しいことはない」と申しますので、

私は良く言いきかせましたところ、喜んで帰りました(このころ『天国の福音』を拝読いたしておりました)。

あまり良い所へ行ってないのだと思っておりましたところ、

昭和23年12月末の午後9時に床についてすぐ、左側に歴然と聖観音の御姿を拝しました。

御姿は七分くらいにて天井にとどくくらいの大きさにてベールを冠っておられました。

私の顔を見てだまって笑っておられました。

私はびっくりするとともに、なんとも言えない陶酔感に打たれ、しばらくして良く見ますと観音様はNさんなのです。

そして観音様は 「なにをそのように悲しむのか。悲しむことはない、必ずあなたの望み通り一週間後実現します」と申されて消えました。

その後はなんとも言えない良い気持ちでした。


このころ私はお友達と洋裁店を開こうと思いまして、母親に相談いたしましたところ、

反対されましたのであきらめておりました。

それが霊の通り実現いたしました。

このとき側に寝ております妹二人は床の中へ入ったばかりでしたので話をしておりました。

それより三カ月くらいしてまた同じ時刻に現われました。

このときは第1回より御姿からはいっそう強いお光りが拝見いたされました。

そしてそのときの言葉通り一週間後に私の有利なことが実現いたしました。

また私は好きで古流のお花も習っておりました。

そのとき観音様は「お花をやるのもある時期まで許す」と申され「その時期は「カイトウ」を取るまでである」とのお言葉でした。

私は「カイトウ」とはなんのことか分かりませんでした。

それから4カ月くらいしてまた同時刻に現われました。

その折は第2回よりさらにお光りが強く拝されました。このときもいろいろ教えてくださいました。


昭和24年10月のある晩、午前2時に目が覚め階下のお手洗へ行こうと起き上がりましたが、

なんとなくシンとしていて急にこわいような気がいたしましたので、

床の上に坐り掛け蒲団を肩にかけておりましたところ(10分くらい)、

欄間の所より、なにかヒラヒラ落ちてまいりました(ちょうど昼間明るい所で空間のゴミが見えるように)。

まわりはみな板戸を閉めて電灯は消してありますので見えるはずがないのに、

と思った瞬間、そのゴミのごときものは黄金色もまばゆい聖観音で、

御身体より黄金の光りを長く引いてゆるやかに降りてまいりまして、私の眼前で止まりました(大きさは一寸八分くらい)。

観音様「奇なる縁によりて汝の身体を私の永遠ののど安住の地と定める。よろしく肝に銘じよ」と申されまして、

私の咽喉に鎮座いたしました。

私「入られたのはたいへん嬉しいが、咽喉の所に観音様の御姿が見えるのでは世間の人に笑われ、見世物にされてしまうので困る」と申しますと、

観音様「汝に見えても、他の者は霊限開けぬゆえ見えぬから安心せよ」と申されると、私の目が開き御姿は見えませんでした。
気がつきますと、まだ床の上におりました

(私の感じました点は、各回とも御姿拝見までは目を開いておりますが、会話中は目を閉じているらしく、お話が終わりますとバッと目が開きます)。


私は22年9月よりUさん(ただいまは信仰をやめております)に毎日かかさず御浄霊をいただいておりましたが、御守り様(当時のお光のこと)は拝受いたしておりませんでした。

Nさんに最後に逢った折(死ぬ1月前)、お道のお話をいたしましたところたいへん喜んで

「ぜひ一日も早く御守り様をいただいて多くの人を救ってはしい」と言われましたが、

もしほんとうに病気がなおせなかったら困るなど考え、

約束はしたものの1周忌を迎えてもまだ御守り様をいただかずにおりましたが、

もはや、神の存在を否定することはできなくなりましたので、

24年11月28日御守り様(註 現在のお光のこと)を拝受いたしました(これまでは神仏を拝んだことなどありませんでした)。


教修後は地獄の霊が救ってほしいと20名くらいまいりました。

また救われて霊界にてお光りをいただき、働いている霊が四名まいりました。

その他狐霊なども来て邪魔をしたりするので悲観しておりましたところ、

Nさんのお母さん(生霊)がまいりまして「このたびMが床の間の上に行かれるようになった。家でもお祀りしてあるが、ぜひAさんとEさん(御光り拝受した友達)に祀ってもらいたい」といって位牌を床の間に置き、

「お宅にありがたいお軸があるからぜびそれを床の間に掛けてその脇に位牌を置いてほしい」と言って帰りました。

そういうものは家にはありません。

両親が理解ありませんので、七月一三日に御屏風観音様はお祀りさせていただきましたが、

御神体はまだお祀りいたしてございません。

その後すぐNさんが現われました。御姿はベールをぬいだ観音様でした。


N「床の間に大光明如来様(当時の御神体)をお祀りしてお道のためもっと協力してください。

そうすれば私はあなたのことを一生守護します」と申されました。

それから二カ月くらいして「地上天国」の御神書を拝見いたしまして驚きました。

表紙のメシヤ観音とまったく同じ御姿でした。

その他大型トラックに二度ひかれるところを目前に御姿現われ、私をさえぎりましたので、すれすれのところを助かりました。

このときもメシヤ観音の御姿でした。


27年8月17日初めて箱根に御参拝の折、御神前を見てびっくりいたしました。

それは去年、あと五年後には私の家がこうなるからと知らされました、私の家の御神前と同じだったからです

(そのときは身魂が磨かれれば、もっと先のことを知らせるとのことでした)。

ただ右側にありました立像が夢の中では、メシヤ観音様でありまして、純金でできておりました(その観音様がNさん)。

さっそくお参りをすませ、さらにびっくりいたしましたことは、その立像の観音様が非常に喜ばれ、お笑いになったと見るや私に霊波が感じられました。

「Aさん私は長い間あなたの来るのを待っていました。

今日こうして逢えたことは実に嬉しい。

ぜひいっさいを捨ててお道のために協力してください」と涙を流さんばかりに喜ばれました。

この日は御明主様より御浄霊をいただきました際、御光りを良く拝見させていただきました。


また3年前に観音様が申されました通り、10月1日に古流家元より華務会頭(カイトウ)に任ぜられました。

そして最近もたびたびメシヤ観音様がお出ましになられまして「一年も二年も考えている場合ではない。

時期が切迫しておるから早くすべてを投げ打って御神業に入りなさい」と申されました。

すると今度は狐霊、狸、龍神などの邪神が無数に押し寄せてまいり

「御神業に入れば取り殺してやる。最後まで邪魔してやる」と申します。


右に閲しまして他の救われた霊などは人間と同じ姿ですが、Nさんのみはどうして観音様の御姿なのでございましょうか。

天国にお救いいただきますと、観音様のような御姿になれるのでございましょうか。

それとも狐霊のいたずらでございましょうか。

なにか観音様と御関係があるのでございましょうか。謹んでお伺い申し上げます。」


明主様御垂示
Nさんは、元々聖観音の御魂であり、

人間となって救いをされようとしたところ、

誤れる医学のために生命を失くしたので、

あなたに自分の代わりとなって、救世の業をしてもらいたいので、

いろいろ不思議を見せたのだから1日も早く熱心な信者になって働きなさい。」