狸霊ついて


明主様御教え 「狸霊と髑髏」 (昭和22年2月5日発行)

「左の二つの例は私の弟子である、某海軍大佐夫人の手記で参考になると思うからここに掲載する事とした。

久し振りに九州から上京した姉(二十数年間女学校教師奉職中)と火鉢を囲んで、尽きぬ話はいつか霊の実在や、現代科学では割切れぬ神秘力等の事に触れてゆきました。

「霊といえばとても不思議な事があるんですよ」姉はあたかもそこに物の怪でもいる様に肩をすくめて四辺(あたり)を見廻しました。

早春の夜をひっそりと雨が降っています。

「もう十年の余にもなるかしら、未だあの士族屋敷の古い家にいた頃のある真夜中、二階に寝んでいられたお祖母さん(姉の夫の母)がいきなりゲラゲラ笑い出したんです。

初めのうちは夢でも見ておられるのだろうと気にも留めずにいたのですが、あまりその笑いが続くので、主人と二人お祖母さんの部屋へ行って見ました。

正体もなくゲラゲラ笑うお祖母さんに、これはてっきり発狂されたんじゃないかと、ともかく、私達は濡手拭で頭を冷したり、首を冷したり、

その合間には「お祖母さんお祖母さん」と大声で呼んでみたりして正気づける事に懸命に努めました。

どの位時間が経ったでしょうか、夢中でタオルを絞っているとふいに東側の硝子(ガラス)窓がスルスルと独りでに開くではありませんか」

「開いたって、どの位開いたんです」

私も全身にサーッと総毛立つものを感じながら聞いていました。

「覚えているでしょう。あの三尺の窓なのよ、あれが全部開いてしまったのです。

私達は冷水を浴びた様にゾッとして身体は硬直して動けなくなってしまいました。

冷たい夜気がさっと流れて、開け放された窓の外に木立が怪物の様に突立って見えるのが、一層私達の恐怖に拍車をかけて、その窓を閉めに行く事すら出来ません。

と、急に祖母さんの笑いが止んで私達を認めると、

「一体どうしたの」と云うのです。

「どうしたもこうしたもお祖母さんこそどうしたというのです」・・・主人がやっと口を開く事が出来ました。

「夢だったろうか。大きな猫とも犬ともつかぬ獣が蒲団の間から入って来て、私に咬みつこうとしたんだよ」

「でもお祖母さんは笑っていらしたじゃありませんか」

「へー、私が笑ったがねえ、それは知らない、ただ私は、咬付かせまいとしてもがいていたんだよ」

この夜ほど、朝の光の待遠しかった事はありません。


あの不思議な出来事は人にも話せず胸に畳んで一週間程過ぎました。

するとある朝親しいお隣りのS氏夫人(S氏もまた姉と同じ女学校数論)が起抜けにドテラのまま裏木戸から入って来ました。

「妾(わたし)ね、夜中に主人から額を噛みつかれたのよ」いきなり挨拶もせずそういうのです。

「朝からお惚気(のろけ)も好い加減になさい」・・・笑って相手にしない私に、S夫人は

「冗談じゃないのよ、見て御覧なさい。私の額に歯型があるでしょう」

そう言われてみれば歴然と深い歯の痕があるのです。私も初めて本気になって、

「一体どうしたというのです」と何かしら先夜のお祖母さんの事件と関係がある様な予感がして訊いてみました。

「今朝二時頃、いきなり主人が私の額に噛みついたので、キャッと悲鳴を上げると、初めて正気に返った主人は吃驚(びっくり)して飛び退きました。

これは大変な事をしたと、気の毒なほどしょげているのです」聞いてみると、

「良い気持で眠っていると、大きな犬でもないし猫でもない動物が入ってきて噛み付こうとするので、必死になってそやつに掴みかかったつもりだった」

そういう訳で、一週間の間に起った両家の怪事件は、謎のまま思い出す度に今でも身震いが出ます。」

初めて聞く姉の家の怪談に、あの草葺(くさぶき)の湿っぽい、陰気な士族屋敷の家並みを想い浮べて、ゾッと背筋を冷たいものが走りました。


右は全く狸霊の仕業であって、狸霊の面目躍如たるものがある。もちろん、劫(ごう)を経た古狸に違いない。

笑うという事は狸霊の特色であるが、窓を開けるに至っては、その霊力驚くべきものがある。


次は・・・

「もう十二、三年も前の事です。主人の中学時代の親友K氏の夫人は、御実家の墓を何かの事情で他所(よそ)へ移す事になり、御主人のK氏と妹さん御夫妻とで墓所へ行かれました。

妹さんの御主人S氏は当時なかなか羽振りの好い株屋さんでした。

墓所の発掘に取掛りますと、飛んでもない所から髑髏が一つ出て来ました。

するとS氏は、いきなりその髑髏をポンと蹴ったというのです。

皆あまりの所作に吃驚して「そんな事をすると祟りが来る」と申しましたが、S氏は元々唯物的な人でしたから、

「馬鹿なーもし祟るものなら僕一人が皆背負ってやるから、祟ってみるがよい」・・・と一笑に付して帰りました。

所が帰宅すると、そのまま脳溢血で倒れてしまいました。それからは泣きっ面に蜂と申しましょうか商売はうまく行かなくなるし、番頭は金を持って逃げる。

さしも豪勢を誇ったS氏の店も破産に等しく、遂に麻布のある裏町に引込んで、細々と暮らす事になりました。

五年間を中風でたおれたままの生活は、全く生ける屍(しかばね)という言葉そのものでありました。

腰の辺の床ずれ等二目と見られない。

おまけに医療費はかかるし財産はなし、それでいて死ぬにも死ねず病人は疳(かん)が立って焦れるし、S氏夫人は毎日メソメソするーとある日K夫人が来宅されての打明話でした。

そして「もしやあの髑髏が、本当に祟ったのではないでしょうか」・・・と言われるのです。

その頃、私は心霊学に興味を持って、霊媒実験等をして喜んでいる時でしたから、早速霊媒に紹介状を書いて「除霊」をお願して差上げました。

紹介状はもちろんその髑髏の一件等には触れず、病人の事に関しては、年齢と名前だけ書いたのみです。

K夫人は半信半疑というよりは、むしろ嘲笑している方が多い妹のS夫人を同行して心霊協会へ行かれました。

除霊のために、霊媒が入神状態に入りましたが、仲々霊が浮かず、暫くしてから「どうしても墓石が邪魔していて、何も分らない」というのだそうです。

そういわれると胸に来るものがある訳です。

両夫人は無気味な思いで顔を見合せました。

相当長い入神状態が続いてやっと霊が出ました。

私が予期していた通り「蹴られた髑髏」と名乗って出たそうです。

「心底呪っているから、あの男は未だまだ苦しむし、それかといって死ねもしない、哀れなものさ」・・・とせせら笑うのです。

「どんなお詫びでもして供養するから、その呪いを解いてほしい」両夫人も審神者も一生懸命に三十分ばかり交渉してようよう霊を納得させたそうです。

「一週間、種々の野菜を供えてお経をあげる事」という霊の要求で帰宅すると早速仏壇(註仏壇は階下)に数々の野菜を供えました。

所が供え終ると二階の病人が、それまで碌々(ろくろく)口も利けなかったのに、イキナリ

「葱(ねぎ)を退けろ葱を退けろ」と喘ぐのだそうです。

看護婦が喫驚して、夫人の所へ来てその由を告げました。

何の事か何度聞いても同じ事を云われるので困り抜いて、ふと仏壇の葱に気付きともかく葱を取り去ってみました。

するとそのまま二階の病人は満足気に、大人しく眠り初めました。

次の日はまた

「紙を替えろ紙を替えろ」と、もどかしく叫ぶので考えてみると、前日の紙を取替えずに裏返しで、第二日の野菜を供えたのがいけなかったという訳です。

第三日は、剥き豆を供えたのだそうですが、「豆をもっとくれ」という訳で、山盛りにしたら納まりました。

さすが冷静な、御主人に似て唯物的なS夫人も気味悪さに耐えられなくなって姉さんのK家の書生さんを宿りに寄越して欲しいと頼みに来られたそうです。

それ以後の事は聞き漏しましたが、一週間の供養が済むと間もなく、安らかにS氏は息を引とられました。

右の体験によって流石のS氏夫人も、その後は夢の醒めたごとく、霊を信ずるようになったそうです」 (「天国の福音」より)




明主様御垂示 「酒飲むのは狸か天狗の霊」 (昭和24年12月)

信者の質問
「酒毒というものはあるものでしょうか。」


明主様の御垂示
「酒毒はやはりありますよ。これも昔はあんまりなかったんですが、いまはよけいありますね。

いまは酒に防腐剤を使ってますから、この防腐剤の毒がまた多いんですよ。
 
酒は一時興奮させるんですが、一番興奮するのは胃の辺りで胃が一番熱をもって血を寄せますから酒毒は一番胃へくるんですよ。

すると、胃壁がだんだん柔らかくなって、ブヨブヨになってくるんです。

そこへ固いものを食べると胃壁に亀裂を生じ出血するんで、これが胃潰瘍ですね。

それから酒を飲むと中風になるって言いますが、これはそれほどでもないようですがね。

胃潰瘍が一番多いですよ。


まあ、酒なんてものはある程度にしとかないといけませんね。

また、この信仰に入るとある程度で止まるんです。

酒飲むのはどうせ狸か天狗ですからね。

酒飲んで理屈を言うのは天狗であり、居眠りしたり御機嫌がよくなったりするのは、あれは狸ですよ。

以前私の所にいた○○なんて顔付きがまるで狸でしたがね。

ところが、この信仰に入るとそういった霊が萎縮しますからね、少ししか飲めなくなって酒の害も減ってくるんです。」




明主様御垂示 「タヌキの憑霊による大酒飲み」 (昭和27年7月1日)

信者の質問
「二十才の娘を信者さんが御浄霊いたし、御浄化は終りましたがその後酒を一升くらい飲むようになり、飲みましても平然としております」

明主様御垂示
「おかしいな。それはあべこべだ。たいへんな霊が憑いているんです。」


信者の発言
「平素は少し薄ぼんやりいたしております」

明主様御垂示
「続けて浄霊していると今度は飲めなくなります。平素薄ぼんやり・・・狸の霊です。」


信者の質問
「薄ぼんやりしたのも、やはり霊の関係でしょうか」

明主様御垂示
「両方あります。頭が悪いのと、霊が憑いているのとね。」


信者の質問
「霊が憑りやすいのでしょうか」

明主様御垂示
「やはり因縁ですからね。

狸に因縁のあるのは狸です。狸の生まれ変わりもあります。

それから男の霊が女に憑いて、その男に狸が憑いている場合もあります。」




明主様御垂示 「大食精神病 狐狸の憑霊」 (昭和24年11月5日)

信者の質問
「三十二歳の男、親譲りの毒素の塊が後頭部にあり、

以前兵役服務中に、電気治療を受けたる事あるも治癒せず、

本人の身体は至って頑健にて、現在では農業に従事中なるも、言語動作は常態を失し普通人のごとくならず、

一例を挙げれば、飯は大食にして一時に飯櫃一杯を食する位にて、

食事の際誰もいないのに外に対してお出でお出でとさし招き誰も来ない時には、

飯櫃を家の上り口迄持って行き食する有様です。

(本人には何か見えるらしいのです)

現在右の者を浄霊治療中でありますが、果してよくなるものでしょうか。浄霊法を御伺い致します。」


明主様御垂示
「これは電気をかけたために治り難い。

軽い精神病である。霊が憑いている。

多分動物霊で、狐狸などは大食いである。

一番近い者が熱心に信仰する。

延髄付近の毒を溶かすとよい。」




明主様御垂示 「タヌキの憑霊による精神病」 (昭和24年6月7日)

大食い、独り言、独り笑い

信者の質問
「私の姉YS(三十六歳)は、七年前兄の戦死を苦にし、それがもとで気が違い、一時は外に出歩きましたが、

今では普通の受け答えは出来、仕事も遅いながら普通の人と変りなく、ただ一人で笑ったり、一人言を言っております。

昨今は胃腸が悪く、体も衰弱し、仕事もせずぼんやりしており、おいしい御馳走を沢山食べたがります。

その姉の浄霊をする事をなぜか厭な感じがして、なかなか出来ません。

何か霊的に関係が御座いますでしょうか。

また、いかにしたら宜敷いでしょうか御教示願います。」


明主様御垂示
「霊的に無論関係がある。狸である。嫌がって邪魔するようにする。

気長にやれば必ず治る。

延髄と前頭部の奥をする。」




明主様御垂示 「笑いたくなるのはタヌキの憑霊」 (昭和27年3月7日)

信者の質問
「TK(三十二歳・女性)昨年八月三度目のお産後五日目より出血が止まり、二週間目より家の用事をボツボツいたしておりましたところ、

十月初めごろ頭の具合が悪く、心臓の動悸激しく、一晩腰がたいへん痛み、左半身の感覚がだんだん鈍り、脳血栓と言われ、

以来メタポリン三十本、強心剤三十本射ち、マッサージ二カ月いたし、脊柱より水を一回取り、少し快方に向かってまいりましたが、

再発し、二月五日東大病院にて脳腺塞と言われ、その後右半身より全身不随となり、寝返りもできなくなり、

御浄霊をいただくようになりまして三日目より、尿の回数、四、五回が七、八回となり、少しずつ下りものが始まり、右腕関節と鼠蹊部および関節が痛み、一回ひどく発汗いたしました。

頭を御浄霊いたしますと、たまらなくおかしくなり、笑いたくなります。

話が思うようにできず、断片的で呂律(ろれつ)がまわりません。

祖母の子供に先天的梅毒にて、身体が不自由のまま死亡(五十八歳の女)しております。

お骨は新潟のお寺に預けてあり、埋骨いたしておりません。

今年が年回りに当たっております。霊的に関係がございましょうか。御垂示のほどお願い申し上げます。」


明主様御垂示
「これは、霊的と両方ですがね。

産後五日目に出血が止まったと言う、これが因ですね。

ですから、古血が出きれないんですよ。

なにか・・・頭を使ったんじゃないかな。

そのために古血が頭に行った。

それが脳溢血症状になったんですね。

それから、あとは注射だとか、いろんな薬ですね。

それから、笑いたくなるのは狸が憑いているんですよ。

狸というのは、きっと笑うんですからね。

けれども、これは気長にやれば治りますよ。

古血が脳に行ったんだからね。

あんがい早く治りましょう。なにも心配はいりませんよ。」




明主様御垂示 「笑う精神病 タヌキの憑霊」 (昭和24年8月6日)

信者の質問
「十八歳の男子、昨春より精神病に罹り、医療のため段々悪化し、薬毒を知らされ

昨年十一月より御浄霊を受け、家内中御光を戴き、光明如来様も奉斎させて戴き、

五月には常に変らない迄に御利益を戴き喜んでおりました所、

また御浄化を戴き、一生懸命浄霊をさせて戴いておりますが、

最近朝から夕方四時頃迄眠り続け、夜になると聞取れないような事を喋り、座敷を引繰り返しております。

食事は食べさせてやらねば食べません。時々大きな声で笑い続けます。

また狐のように一足飛びにとび歩きます。なお兵隊の真似をしたり、米国へ出征する等と言います。

いかなる霊の仕業で御座いましょうか。」


明主様御垂示
「狸である。前頭の奥と延髄の塊を溶く。

はっきりするのは二、三年はかかる。気長にすれば治る。

「日本人は全部精神病」というのを今書いている。」




明主様御垂示 「笑う精神病 狸霊は治り難い」 (昭和25年4月22日)

信者の質問
「一昨年入信致し昨年五月光明如来様をお迎え致しました三十歳の男子で御座いますが、

二十歳頃より精神病状態となりまして、人の言葉はよく判りますが時々ゲラゲラ笑い出します。仕事は全然致しません。

昼間の出来事に関係した事を寝床の中で大声で喚きます。

祝詞を奏上致しますと次第にしずまります。

六年前、父、兄、妹と一年間に三人結核で死亡致しております。

ちなみにこの家の付近に稲荷の祠があり、中身はいつか失くなっております。

この稲荷と右の精神病と関係が御座いましょうか。

また父、兄、妹の死と関係が御座いましょうか。お伺い申し上げます。

なお、稲荷は村で祀ってあったものと思われます。」


明主様御垂示
「狸霊である。狸はよく笑う。狐よりは治りにくい。」




明主様御垂示 「笑う精神病 タヌキの憑霊」 (昭和24年9月6日)

信者の質問
「私の関係しております二十五歳の男、二十歳の時肺浸潤で長らく病院生活をして、退院後は自宅で静養していましたが、

部屋で読書する位で外出もせず、他人との会見も好まず、

昨年頃から一人でいてもニヤニヤと笑う様子、その中にクツクツと小声を立てて笑うようになり、

ついに三月初め頃より大声に馬鹿野郎と叫びながら手近の品物を所かまわず投げ捨てましたので、専門医に見せ、電気治療を五、六回行いました。

本教のお話を聞き、五月六日から浄霊を受けましたが、六月十六日から本人が浄霊を厭がり一時中止していましたが、

七月十日から心よく浄霊を受けるようになりましたので、毎日熱心に続けております。

今のところ怒る様子はなくなりましたが、笑う時は声を立てているときもあります。

まだ怒るような時があるのでしょうか。また根治致しますでしょうか。

因みに本人は八月、父母は六月入信致しております。」


明主様御垂示
「狸である。治るが、治るまでに動揺がある。」




明主様御垂示 「泣き笑い精神病 狐と狸の共同憑霊」

信者の質問
「三十歳の娘の精神病者で御座いますが、毎日三十分間位続けざまに笑ったり泣いたり、

マッカーサーのバカヤローとか、ジモンがいるから取ってくれ、と頭を手で払ったり、

頭からお腹の方まで電信柱のようなものが入っていてそれが色々と話を言わせます、と本人が申しますが、

ジモンとは何を意味するもので御座いましょうか。御教示御願い申し上げます。」


明主様御垂示
「電信柱のようなものは霊である。

狸は笑う。泣くのは狐である。

であるから、右二つの霊が憑いているかもしれない。

ジモンは霊に直接聞いてみよ。」




明主様御垂示 「タヌキの憑霊 手足不自由・引付け・笑う小児」

信者の質問
「生後七ケ月の小児、左手足が不自由で、時々引付けます。

その時左の方にて笑います。何か霊的関係が御座居ましょうか。」


明主様御垂示
「無論霊的で、狸霊が左の方で笑う。左横腹にいる。

この場合、人間の中風の霊と狸霊と両方である。引付ける時は霊が頭を占領した時である。

気長にやれば治る。子供で固まらぬうちであるから完全に治ろう。

前に、左のお腹で、おかしくもないのに笑うというのがあった。」




明主様御垂示 「タヌキは大抵腎盂に憑依する」

狸の憑霊による歩行障害の女子 浄霊を受け笑う

信者の質問
「二十一歳の女子、十三歳の時足首をくじき、大した治療もしませんでしたが、歩くと筋が引攣り、歩行出来ず、足首をかたくしばると歩けます。

教修を戴き浄霊を致しますと笑い続けてやみません。

言霊で「ヨシ」と申しますと直ちに止まります。

右につき御教示御願い申し上げます。」


明主様御垂示
「狸であろう。狸は大抵腎盂に憑いている。」




明主様御垂示 「泣き上戸、泣き中気は狸の憑依」 (昭和24年6月7日発行)

信者の質問
「笑い上戸や笑い中気は、狸の霊とのことでございますが、泣き上戸や泣き中気はなんの霊でござい主しょうか。」


明主様の御垂示
「笑い上戸と笑い中気は、狸または狸の憑いた死霊が憑依したのであります。

泣き上戸と泣き中気は霊的なもので、死ぬとき悲しんで泣いていた人の霊が、再生して憑依した場合が多いようです。」




明主様御垂示 「狸霊とゲップ」 (昭和25年5月18日)

信者の質問
「OS(四十八歳・男性)、洋画家、十五、六年前より暴飲暴食にて便秘症となり、

画や書を書くかたわら土方をやり、相当肉体労働を致しましたため四月上旬より健康を害し、

断食を始めましたところ四、五日目位より腹部苦しく、ゲップが二時間置き位に出て四十分位は連続し、胸がかきむしられるように苦しく感じました。

その後ブドー糖の注射その他を受けました。五日程前より御浄霊を依頼され、

毎日御浄霊させて頂いておりますが、ゲップは大分少なくなりましたが中々止まらず、苦しんでおります。

当家には仏壇もなく先祖のお位牌を白木でお塔婆形に作り針で止めてありましたので、

早速取り除かせ仏壇、位牌をお祀り致す事に申し聞かせました。

入信も早速させて頂く事に致しましたが、右のゲップは何か霊的原因が御座いましょうか。

御伺い申し上げ、あわせて御守護を御願い申し上げます。」


明主様御垂示
「暴飲暴食で便秘にはならない。アベコベである。

また、肉体労働で健康を害しているのも反対で、すべて医学の言葉を信じているからで、葡萄糖の注射したのは非常に悪い。

ゲップは狸である。左の腹が狸の住居である。

よく本を読ませる。」




明主様御垂示 「空腹時の腹音 (狸)」 (昭和24年7月7日)

信者の質問
「私事、昨年頃よりお臍の左一寸位の横の所が御腹が空きかけて、息をする度「ゴリゴリ」と言うような音がするのですが、いかなる訳でありましょうか。

この状態が毎日ではありませんが、よくあるのです。いかなる原因でありましょうか。御教え願います。」


明主様御垂示
「狸霊である。狸が、お腹が空くと食べたい訳である。浄霊によって治る。」




明主様御垂示 「御用を望むタヌキの祀り」 (昭和24年5月26日)

信者の質問
「母は以前日蓮宗を熱心に信仰しており、本山にて修行中古狸に憑かれ、その後守護神としてお祭りしていましたが、

昨年六月光明如来様をお祭りさせて戴きましたのでもとの所属へ帰って貰いましたが、

最近に至り母の身体を通じて「大光明如来様をお祭りされ、私も浄まったからその側で御用をしたいから帰してくれ」と頼んだそうですが、お祭りした方がよろしいでしょうか。

お祭りするとすればいかにしたらよろしいでしょうか。」


明主様御垂示
「狸や狐でもこういうのもある。

大光明如来様のお軸の下へ小さい宮を作って祀ってやるとよい。」




明主様御垂示 「タヌキの社」 (昭和26年12月1日)

信者の質問
「娘さんの精神病がよくなりましたが、狸霊が出て、祀ってもらいたい様子で、社(やしろ)を造り狸の名前を書いて・・・」


明主様御垂示
「良いですよ。それは祖霊ですよ。

狸に生まれ変わって、救われて再び生まれ変わりたいんです。」




明主様御垂示 「タヌキは左横腹に憑霊する」

信者の質問
「私は昨年六月中旬より胃潰瘍になりました。

八月二十五日入信、その後浄霊をして戴いておりますが、左横腹の下の方より湯のような物が湧き上り頭へ上りまして、いつも波の上にいるようですが、浄霊法をお教え下さい。(光明如来拝受)」


明主様御垂示
「狸霊は左横腹へ憑く。漸次治る。

湧くのは霊が移動する時、そんな感じがする訳である。

副霊であるから追い出すのは難しい。

畏縮さすのみである。」