稲荷の再建ついて
明主様御垂示 「稲荷を処分してしまった場合の善後策」 (昭和24年8月)
信者の質問
「ある信者二年前に御神体をお祀りいたし、それと同時に、それまで永い間祀っていた稲荷を処分いたしましたところ、
その後不幸が続くとのことでございます。本人はまた稲荷を祀りたいと申しておりますが、いかがでございましょうか。」
明主様御垂示
「これはすぐに処分してしまったんですね、それがいけないんですよ。
だから私いつも言うんです、光明如来様をお祀りしてから一、二年か二、三年くらい経ってから処分しろって、もう何遍も言ってるんです。
やっぱり神様は愛ですからね、
必要がなくなったからって一遍にお断りしちゃうのは、
この狐だっていままで一生懸命にその家を守ってきたんですからね、やっぱり道に外れますよ。
邪神ならそれでいいんですよ。
邪神ならかまいませんがね。
しかしふつうのだったら、そんな薄情なことをすると御利益だって薄いですよ。
けど、再び祀るっていうのもちょっとおもしろくないが、・・・まあ、祀り方を簡単にするんですね。
古いお宮は捨ててしまったんでしょうから、新しいのでもいいし、小さくてもいいから、もう一度お呼びしてよくお断りするんですね。」
明主様御垂示 「稲荷を壊してしまった場合の善後策」 (昭和24年4月2日)
信者の質問
「ある信者の家庭で、二年前に御神体をお祭りすると同時に稲荷を処分致したところ、その後不幸や争がつづく由、どうしましょうか。」
明主様御垂示
「一、二年はそのままにしておくべきである。
神様でも一ぺんにおことわりするのは道に外れる。再びよんでおわびする。
祀り方を簡単にし、よくおわびするとよい。」
明主様御垂示 「稲荷を壊してしまった場合の善後策」 (昭和24年6月7日発行)
信者の質問
「二年ほど前に入信して稲荷をこわしました。
それから祟っておりますが、いかにしたらよろしゅうございますか。」
明主様の御垂示
「邪神の祟りは一時的であるが少なくとも二年くらいはお祭りしてやる必要がある
(新しく友達ができたと言っていままでの友を棄てれば腹をたてられると同様)。
これより簡単にお祭りし、お詫びすればよい。
しかしこのようなことはたいへんまずいことである。
ふたたびお祭りしてやることは人間が邪神に負けた形になるから、
これからいつもなぶられやすい。」
明主様御垂示 「稲荷を川に流した場合の善後策」 (昭和26年12月6日)
信者の質問
「本日のお伺いの、稲荷を川に流した場合には、どこで稲荷の神体をもらって来て祀ったらよろしいのでございましょうか」
明主様御垂示
「御神体は書けば良い。
霊だから・・・別に川から持って来なくても、新しく拵えれば良い。
名前は分かってるでしょう。
本人が知っているでしょう。
あなたが、聞いて書いたら良い。
それで良いでしょう。」
明主様御垂示 「稲荷の再建方法」 (昭和24年5月25日発行)
信者の質問
「二年前に光明如来様をお祭りさせていただき同時にお稲荷さんを処分いたしましたところ、
種々の祟りがございますので、ふたたび祭り直したいのでございますが、いかにすればよろしゅうございましょうか。」
明主様御垂示
「一、二年は稲荷でも祭ってやっておかねばならない。急に追い出すことは道義に背くことになり、道に外れる。
邪神はぱっと止めても手を引くが、正しい神様の場合、いままで種々お願いしておいて急に信仰を止めるというようなことは道に外れ、そのことを教えんがため、よけい注意をされ種々の知らせをなされるものである。
その稲荷をふたたび祭る場合は、御神体のお札を書いて、元よりも簡単に祭ってやり、お詫びしてお祭りすればよろしい。」
明主様御垂示 「稲荷の再建方法」 (昭和28年12月1日)
信者の質問
「前に御伺い申した事柄に、稲荷か狐に関してのことだろうということでございましたので、考えてみますと、
支部に大光明如来様を奉斎のときに床の間の上に稲荷を祀ってあったので、床の間の隅に下ろし・・・」
明主様御垂示
「それは変です。居場所が悪いです。
だいたい稲荷というのは庭に祀るのが本当です。」
信者の説明
「その前(大光明如来様をお祀りする前です)光明如来様を祀るときに一度外に出した際、
支部長が狭心症を起こし五時間ほど人事不省で、父親が一度医者に診せておかなければと、
庭に出て気がつき、稲荷を床の間に戻したら治ったということがありまして・・・」
明主様御垂示
「それについて私はこう言ってあります。
稲荷にも二つある。中途からのと祖先からのがある。
祖先から伝わったのは部屋の中でよろしい。
それから途中からいただいた稲荷は庭でなければならないと注意してあるはずです。
それは祖先から伝わった稲荷です。」
信者の説明
「昭和十六年に父親がいただいたものでございます」
明主様御垂示
「そうではない。それは、父親ということは祖先になるのです。」
信者の説明
「父親はまだ生きております」
明主様御垂示
「生きていても死んでも、祖先は祖先です。
光明如来様をお祀りしてからどのくらいですか。」
信者の説明
「一年と少しです」
明主様御垂示
「そのときにはお断りをしなければいけないのです。」
信者の説明
「そういたしました」
明主様御垂示
「そういう点は、光明如来様をお祀りしてから一年以上したのですか。」
信者の説明
「光明如来様は四年ほど前にお祀りして、大光明如来様は・・・」
明主様御垂示
「そうではない、そういうことを区別することはないのです。」
信者の説明
「四年たっております」
明主様御垂示
「それから稲荷を床の間の隅にということは・・・」
信者の説明
「光明如来様のときに庭に出してそういうことがありましたので、
またそのまま高いところに祀って、大光明如来様を奉斎のときに隅にいたしました」
明主様御垂示
「一番最初光明如来様を祀って、稲荷は同時に庭にやったのですか。
それとも一年たってからですか。」
信者の説明
「同時にだそうです」
明主様御垂示
「それでは私が前に注意したことと違います。
一年なり二年たって、それから庭なら庭に移さなければならないと書いてあります。」
信者の説明
「それは私の会に入らない内だそうです」
明主様御垂示
「そういう順序が間違っているから、そのくらいのことは当たり前です。
これは光明如来様をお祀りしてから、まず三年です。
それで急いだときでも一年です。
そうすると光明如来様の光をいただいて改心するから良いのですが、そうでないと狐が怒ってアダをします。
それは私の言うとおりにしないからです。」
信者の質問
「この度はどういうふうにいたしましたらよろしいでしょうか」
明主様御垂示
「今はどういうふうにしてありますか。」
信者の説明
「床の間の下の隅で、大黒様と反対のほうに祀ってあり、月一度はお供えをしております」
明主様御垂示
「大光明如来様をお祀りする前はどこですか。」
信者の説明
「高い所にです」
明主様御垂示
「それではぜんぜん問題にならないです。
それではかえって狐も苦しいのです。
また狐と言っても性質がいろいろあります。
素直なのもありますし、了簡方が悪いのもありますから、どっちでも間違いないという方法にしておくのが一番間違いないです。次の間はありますか。」
信者の説明
「ございます」
明主様御垂示
「そこの信仰はどうですか。」
信者の説明
「支部になっておりまして、家族皆熱心でございます」
明主様御垂示
「庭のときはお宮の中にしましたか。」
信者の説明
「さようでございます」
明主様御垂示
「おかしなことがあったのは何年前ですか。」
信者の説明
「五年ぐらい前でございます」
明主様御垂示
「では、もう庭に祀ってよいです。」
信者の質問
「お宮を新しく作りますのでしょうか」
明主様御垂示
「そうです。そう大きくなくてもよいです。
庭も馬鹿に大きいのではなく普通のでしょうから、ちょうどよいぐらいのでいいです。
あんまり高くもなく低くもなく、だいたい二尺ぐらいならよいです。」
明主様御垂示 「戦災で焼失した稲荷の再建について」 (昭和24年8月19日)
信者の質問
「借地人一同でお稲荷様をお祭りしておりましたが、戦災でこの地一帯が焼け、世話人も戦災死したりして、現在私が復興致して世話をしております。
最近入信させて戴き大光明如来様を奉斎させて戴きました。
今後お稲荷様をどう致したらよろしいでしょうか。」
明主様御垂示
「ほんとうは祀ってやった方がよい。祀ってやらぬと障るのもある。臨機応変にやればよい。」
明主様御垂示 「稲荷の再建が不要とされた事例」 (昭和25年4月28日)
親の代からの稲荷が焼失した事例
信者の質問
「先祖からのでなく、親の代よりお祀りしておりました桑原稲荷と申すお稲荷様を、この度火災により焼失してしまいました。
そのままにしておくのが気になりますがどう致したらよろしゅう御座いましょうか。御伺い申し上げます。」
明主様御垂示
「光明如来様をお祭りすればよい。お祭りして別に何事もなければそれでよい。」