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 喉頭(こうとう)がんの治療で療養していた音楽プロデューサーのつんく♂さん(46)が4日、母校の近畿大(大阪府東大阪市)の入学式にゲストとして出席した。壇上に立ったつんく♂さんはスクリーンに「一番大事にしてきた声を捨て、生きる道を選びました」というメッセージを出し、声帯を摘出したことを明らかにした。

 つんく♂さんは式の終盤に登場し、約7千人の新入生が歓声で迎えた。スクリーンでは「去年から喉(のど)の治療をしてきていましたが、結果的に癌(がん)が治りきらず、摘出するより他ならなかったから」「後悔しても意味がないんです。今から進んでいくんです」といった文字が流れた。

 新入生向けに「私も声を失って歩き始めたばかりの1回生。皆さんと一緒です」「仲間や友人をたくさん作り、世界に目をむけた人生を歩んでください」というエールも送った。