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日本の支援でテロ組織から文化財保護へ3月29日 6時25分
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イラク北部で過激派組織IS=イスラミックステートによってメソポタミア文明の貴重な遺跡などが破壊されたことを受けて、国連は日本の支援を受けてテロ組織の脅威から文化財を保護するための新たなプロジェクトに乗り出すことになりました。
イラク北部で先月から今月にかけ、ISが世界遺産の遺跡を含むメソポタミア文明の貴重な遺跡や文化財を相次いで破壊し、国際社会が懸念を強めています。
ユネスコ=国連教育科学文化機関は、日本政府から150万ドルの支援を受けてテロ組織の脅威から文化財を保護するための新たなプロジェクトに乗り出すことになり、バグダッドにある国立博物館で28日、式典が開かれました。この中で、ユネスコのボコバ事務局長は「前例のない文化の破壊行為が行われており、何としても文化財を保護する措置を講じていかなければならない」と述べたほか、日本の梨田和也大使も「差し迫った危機にある歴史的な遺産を守るための支援を行うことで、テロと戦うイラクの人々を支えていきたい」と述べました。
ユネスコの新たなプロジェクトでは、衛星を使って遺跡を監視するほか、博物館の所蔵品などを略奪から守るための保管の方法について博物館職員の研修などを行っていくということです。ボコバ事務局長はNHKの取材に対し「日本はわれわれの緊急の呼びかけに最初に応え、強力な支援をしてくれた」と述べて、感謝の意を示しました。
ユネスコ=国連教育科学文化機関は、日本政府から150万ドルの支援を受けてテロ組織の脅威から文化財を保護するための新たなプロジェクトに乗り出すことになり、バグダッドにある国立博物館で28日、式典が開かれました。この中で、ユネスコのボコバ事務局長は「前例のない文化の破壊行為が行われており、何としても文化財を保護する措置を講じていかなければならない」と述べたほか、日本の梨田和也大使も「差し迫った危機にある歴史的な遺産を守るための支援を行うことで、テロと戦うイラクの人々を支えていきたい」と述べました。
ユネスコの新たなプロジェクトでは、衛星を使って遺跡を監視するほか、博物館の所蔵品などを略奪から守るための保管の方法について博物館職員の研修などを行っていくということです。ボコバ事務局長はNHKの取材に対し「日本はわれわれの緊急の呼びかけに最初に応え、強力な支援をしてくれた」と述べて、感謝の意を示しました。