国常立尊抹殺の因習について
明主様御垂示 「節分の意義」 (昭和24年6月7日発行)
信者の質問
「節分の意義につき御教えをお願い申し上げます。」
明主様御垂示
「国常立尊が厳格でありましたため、他の神々から排斥されて押し込められた日を、節分というのであります。
冬から春に転換する、すなわち節が分かれるから節分というのであります。」
明主様御垂示 「節分の由来」 (昭和23年5月8日)
信者の質問
「夜の世界とは・・・」
明主様御垂示
「天照皇大神の岩戸隠れ以後の時代を言うんです。
伝説によれば国常立尊は非常に厳格な神様で、
そのためその支配にやり切れず八百万の神々が一致して御引退を願った。
結局世論に抗しかねて御引退になったということになってますがね。
この点は大本教祖の「出口なお」に国常立尊がお憑りになっていろいろ物語られた、それを基にして私はお話するんです。
艮に引退せられ北海道の芦別山に押し込められた。これは本当でしょう。
これが節分の日で、一般の者はそれから豆を煎ってこれをぶつけるようになったんです。
神々はこの煎豆に花が咲いたら出てきてもいいということを言って節分の行事をしたんです。
そのとき国常立尊は綾部にもおられたんです。
そのためか綾部地方は、鬼は内、福は外と逆に言うんです。
ですからこれは事実と思えるんですね。(後半省略)」
明主様御垂示 「正月について」 (昭和24年5月25日発行)
信者の質問
「正月について。
(一)一月を正月という意味
(二)松竹梅のおかざりの意味
(三)〆飾り
(四)お飾りに使用する裏白、昆布、幣(へい)、海老など
(五)小豆粥(あずきがゆ)
(六)七草」
明主様御垂示
「これはたいした意味はない。
一月を正月というのは、年頭に当たっていままでの間違ったこと悪いことを反省して正しく出発しようという意で、正しく始める月という意味である。
松竹梅のおかざりは、松は六、竹は七、梅が五で、五六七になる。
故に本当は梅松竹と書くべきだが、松は一番位があるので松竹梅としたもので、やはりミロクという芽出度いことの予言でもある。
飾り七五三(しめ)縄の由来は、神代に国常立尊を艮(うしとら)へ押し込め、その系統の神々をも押し込め、ふたたびこの世に出られぬようにという意味でシメを張ったものだということになっている。
その他柊(ひいらぎ)はトゲトゲしているから悪魔除けの意味。
ぞう煮は尊の臓腑を煮て食うという意味で、小豆粥は血と筋を食う意味、また煎豆を撒くが、これは煎豆に花が咲いたら出よということなどで鬼門を非常に恐れた。
昔から良いことを反対に解したことはたくさんある。
裏白(うらじろ)、裏の白いということは浄いことで、裏に秘密や暗い蔭などないという意味。
白は清浄の色で、神主の着る白衣は浄衣という。
昆布はヨロコブの言霊で、幣は祓い浄める意味、ヌサから出ている。
橙(だいだい)は代々喜ぶにかけており、ゆずり葉は家督とか名とか継ぐ意味、海老は腰の曲がるほど寿命の長いこと。
要するに芽出度いものを集めたのである。
七草というのは一種の迷信である。昔から七の数を多く使ったものである。
子供が生まれればお七夜を祝い、死ぬと初七日とか七七四九日を最後の法要日とする。
春秋の七草、何々の七不思議、七曜、北斗七星等々で、また七は成り鳴るで物が完成する意味であるから、七草というのは正月が一期すんだというわけで、創世記にも、七日目に完成、日曜日に神が休んで祝うとある。」
明主様御垂示 「雑煮の由来」 (昭和25年2月28日発行)
信者の質問
「正月に雑煮を食べて祝う由来について・・・
昔、国常立尊を押し込めたことと関係があるとも聞いておりますがいかがでしょうか。」
明主様御垂示
「この国常立尊のことは大本教で言うんですがね。
国常立尊は艮の金神とも、また鬼門の金神とも言いますが、
その国常立尊を押し込めてその臓腑を煮て食ったことから雑煮を食べるんだって言うんですが、
これは嘘とも思えないし、また本当とも思えませんね。」
明主様御垂示 「七五三はお祝いしなくていい」 (昭和24年6月7日発行)
信者の質問
「七五三のお祝と申しまして、子供を連れてお宮詣りをいたしますが、いかなるわけでございましょうか。」
明主様の御垂示
「本当の神様を締め出して、次の神様をお祀りしているのであります。
五、六、七が本当で、いままでは夜の世界であったため、
逆に七、五、三などのお祝いをしているのであります。
節分の福は内、鬼は外と言うのと同じことで、お祝いしなくてもよろしい。」
明主様御垂示 「七五三は本当の神様を締め出す意味」 (昭和24年4月20日発行)
信者の質問
「七五三のお宮詣りの意味を御教えくださいませ。」
明主様御垂示
「本当の意味から言えば間違いで「シメ」と読むわけで、本当の神を締め出して、次の神を迎え祝う意味が伏在している。
七=土、五=火、三=水となり、いままでは夜の世界だから順序を間違っていたとも言えるが、習慣上行なわれていることで、あまりとやかく言うべきことではない。」
参考 出口王仁三郎師の教え
・元旦の紅白の鏡餅・・・国常立尊の骨と肉
・門松・・・国常立尊の墓標
・3月3日の草もち・・・国常立尊の皮膚
・5月5日の菖蒲(しょうぶ)のチマキ・・・国常立尊の髪の毛
・7月7日の小麦のソウメン・・・国常立尊の筋
・9月9日の黄菊の酒・・・国常立尊の血潮
参考 出口王仁三郎師の教え 「線香は嫌い」
「信徒たちがわたしを歓迎せんとて、香のよい線香をたいて待っていてくれるところがあるが、わたしは線香は嫌いである。
線香というものは、じつは艮の金様を呪って、家に入って来られないようにと、立てたものである。
普通の香は、かまわない。」 (昭和2年11月 水鏡)
参考 明主様御垂示 「線香の要否」 (昭和25年2月23日)
信者の質問
「御線香は大神様へ(イブシ)の意味と伺っておりますがどうでしょうか。」
明主様御垂示
「全然上げなくてよい。上げぬ方がよい。仏であるから、メシヤとなった以上、絶対上げぬ方がよい。」
(註 床の間に線香を上げないほうがよいという意味であると思料される。)