半世紀で資産を7000倍に増やした伝説の投資家W・バフェットが、自社の50周年という節目に株主に手紙を出した。ユーモアあふれる手紙には、他では決して読めない投資の神髄が綴られていた。
投資家たちの「聖典」
この手紙は、ただの手紙ではない。投資の世界で最も影響力があると言ってもいい文書の一つだ。あるヘッジファンドマネジャーは語る。
「私は年に一度、送られてくるこの手紙を読んで、自分の投資に対するスタンスが間違っていないか、株や市場を見る目が曇っていないか確かめます。世界には、この手紙を聖典のように熟読する投資家がたくさんいますよ」
その手紙の送り主とは、ウォーレン・バフェット(84歳)。世界最大の投資持ち株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主、会長、CEOで、世界で五本の指に入る大富豪だ。そして手紙の宛先は、バフェットの投資スタンスに共感し、バークシャーの株を買っている株主たちである。
バフェットが住む米ネブラスカ州オマハは普段はひっそりとした田舎町だが、年に一度、お祭り騒ぎになる。バークシャー株に投資する世界中の金持ちが数万人も集結し、株主総会が開かれるのだ。そこで公開されるのが、この「株主への手紙」だ。
今年はバフェットがバークシャーを買収して50周年にあたり、手紙の内容に世界中の注目が集まった。A4にして40ページ以上になる手紙は、無味乾燥な資産報告書ではなく、バフェットの投資人生の神髄が語り尽くされている。その内容を読み解きながら、投資で成功するヒントを探ってみよう。
手紙の中でバフェットは、成長株を買うコツをこう述べている。
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