| キュレーター

ボンドとアルミホイルで壊れた器を直せるよ


割れてしまった器を、漆と金箔で直す伝統技法「金継ぎ」。

しかし、漆は扱うのが大変ですし、金箔は高価なので、なかなか自分でトライするのは難しいものです。でも、割れてしまったお気に入りの器、直したいと思ったことはありませんか?

そんなあなたに、簡単な材料で金継ぎをする方法をご紹介します。

【用意する物】

・エポキシ系ボンド
・アルミホイル
・カッター
・練り合わせると硬化するタイプのパテ
・細目の紙ヤスリ
・エタノール(台所用、傷口の消毒用などでOK)

【手順】

20150324crashchawan

まず、割れてしまった器のかけらを集めます。

20150324bond

かけらの側面に、ヘラや綿棒などでボンドを塗ります。

20150324naotta

かけらを組み合わせて接着します。少しボンドが硬化し始めてからの方が組み立てやすいです。

段差ができないように、ぴったりと組み合わせましょう。

20150324patechawan

無くしてしまった小さいかけらがある場合、欠けている箇所をパテで埋めます。

後で削るので、多めに盛りましょう。

20150324yasuri

パテが硬化しはじめて少し硬くなってから、カッターで余分な部分を削り取り、さらに紙ヤスリをかけて滑らかにします。

20150324nameraka

滑らかになりました。

20150324bondnazori

次に、綿棒などで継ぎ目をなぞるようにボンドを塗っていきます。

20150324foil

全ての継ぎ目にそってボンドがつけ終わったら、そこに細くちぎったアルミホイルを貼っていきます。

ずれたりちぎれたりしないように気をつけながら、爪の裏などでそっとこすってしっかり貼ります。

20150324cutting

しばらく置いて、ボンドが硬化してきたら、カッターできわを整えていきます。

ボンドの汚れがあれば、エタノールを染み込ませたティッシュや布で拭き取ります。

20150324ECkansei    

完成! まるで銀箔を貼ったみたい!?

アルミホイルの部分を乾いた布で磨いたり、極細目のヤスリで磨くと、より綺麗に仕上がります。ぜひ試してみてくださいね。

この記事をシェアする:

最近投稿した記事

ハンナ | キュレーター
アーティスト、モデル。多摩美術大学大学工芸科ガラスコースを卒業後、生命科学の研究室内のアーティスト・イン・レジデンス「metaPhorest」に所属し、自然や生命をテーマにガラスや生物、有機物などの素材を使って作品を制作しています。現代美術が主な活動領域ですが、哲学と科学にも興味があります。最近とくに興味を持っている分野は、言語学、認知科学、科学哲学など。趣味は料理と読書。執筆記事一覧はこちら

おすすめ記事