未来の宝塚スターを育てる宝塚音楽学校（兵庫県宝塚市）で２９日、第１０３期生の合格発表が行われ約２６・６倍の狭き門を突破した４０人が夢への第一歩を踏み出した。

　午前１０時、激しい雨の中、合格者の受験番号が張り出されると待ち構えた受験生や保護者からは「キャー！」と歓声が上がり、喜びのあまり泣き出す合格者などでごった返した。

　合格者の中には米ニューヨークの学校から受験した勝間爽さんや、昨年入学した井上茉美さんの双子の姉・井上奈美さんらも。娘役志望の山本彩加さんは「黒木瞳さんのようなかれんな娘役になりたい」と興奮した様子で語った。

　初挑戦で夢の切符を手にした兵庫県丹波市の足立由結さんは「信じられない」と何度も番号を確認し、「今までにいないようなタカラジェンヌを目指したいです」と笑顔で話した。

　宝塚歌劇団に入団できるのは卒業生のみ。４月１８日に入学式があり、約２年にわたってバレエや声楽、演技の稽古を重ねるほか、礼儀作法も学ぶ。（スポニチ）