日本女性議員に元慰安婦との面会提案=韓国国会外交委員長
【ソウル聯合ニュース】韓国の与党セヌリ党の有力女性議員で、国会の外交統一委員長を務める羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)氏(51)は3日、聯合ニュースのインタビューに応じ、野田聖子衆議院議員ら日本の女性議員に対し、韓国を訪問して旧日本軍の慰安婦被害者と面会することを提案したと伝えた。野田氏らは受け入れる考えを示し、来韓の時期など具体的な調整を行っていく方針という。
羅氏は1日、外交統一委員長に就任してから初めてとなる外遊で日本を訪問した。岸田文雄外相や自民党の谷垣禎一幹事長、土屋品子衆院外務委員長らとそれぞれ会談したほか、超党派の韓日議員連盟の女性委員長として野田氏らとも面談した。
羅氏はインタビューで「両国関係で最も難しい課題は慰安婦問題」と指摘。「日本の右傾化などで両国間の緊張が高まり、民間にまで影響を与えている」として、「韓日関係はこれ以上放置できない」と強調した。日本側も同様の認識を示したという。ただ、「解決策など基本的な認識には隔たりがあることを感じた」と説明した。
また、「両国が相手の立場に立って考えることも必要だ」と力説。「日本側の責任ある姿勢転換が欠かせないが、変化があれば韓国も応えなければならない」との考えを明らかにした。その上で、いまだ実現していない朴槿恵(パク・クネ)大統領と安倍晋三首相による首脳会談に関し、「日本側の責任ある措置が先」としながらも「両首脳が会談することが必要だと思う」と述べた。
羅氏は裁判官出身で2002年、セヌリ党の前身であるハンナラ党の李会昌(イ・フェチャン)大統領選候補の女性特別補佐官として政界入りした。04年から国会議員を3期務めている。ハンナラ党の報道官や最高委員などを歴任し、11年にはソウル市長選に出馬した。国際パラリンピック委員会(IPC)の執行委員を務めるなど、障害者スポーツにも力を入れている。今年2月末、女性としては初めて外交統一委員長に就任した。
インタビューを受ける羅卿ウォン氏=3日、ソウル(聯合ニュース)
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