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help RSS 世界で認められた関西の企業〜TV「ルソンの壺」より

<<   作成日時 : 2014/06/30 07:25   >>

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 国内ではあまり知られていなくても、その技術力が世界で評価されている中小企業があります。そんな「世界で戦う関西の企業」の中で、日本らしさを生かして成功した企業と、それで失敗して方向転換した企業、日本よりも海外で有名な企業の3つをご紹介しましょう。

【トリド−ル(讃岐うどん・丸亀製麺)】〜日本らしさで成功
 丸亀製麺を展開する「トリド−ル」(神戸市)は、全国に約800店舗あり国内トップの売り上げで、3年前から海外10か国へも進出しています。

 日本人にとっては当たり前のことでも、海外の人達には珍しいことがあります。
(1)打ちたての麺を提供
(2)讃岐風のあっさりした出汁
(3)作っている様子を見せる
 
 モスクワにも昨年進出しましたが、店内も日本と同じでセルフ式のカウンタ−に客が並びます。人気は「釜揚げうどん・天ぷらセット(約600円)」で、多い日は1000人以上の客があります。みんなお箸を使って上手に食べていました。

 現地のスタッフによると、
*マ−ケティング担当(日本人)〜厨房の中を爪先立ちになりながら覗き込んだり、小さな子供がお父さんに肩車してもらって見たりしています。
*店長(ロシア人)〜この店のうどんは今まで食べたことのない味でした。お客さんも私達もみんなうどんにハマッてます。

 人気の秘密は「日本式の接客」にもあります。
*料理を両手で出す。
*食器などの衛生面に気を配る。
*接客やマナ−の社員教育に力を入れている。
 日本では当たり前のことが、海外では魅力的に見えるのですね。

【ナベル(京都市)】〜日本らしさが海外では通用しなかった
 卵のパック詰め機械のメ−カ−で国内シェアは約80%、世界49か国へ輸出しています。養鶏場から届いた卵を洗浄して検査し、パックに詰めるところまでを自動で行います。「安心で安全な卵を食べたい」という消費者の要望に応えてきました。

 そのために開発した機械があります。
*卵の中に異物(血液等)が混じっていないかを検査する装置
*殻にひびが入っていないかを検査する装置→世界で初めて開発
 小さなハンマ−で殻をたたき、その音をコンピュ−タ−で解析して目に見えないひびも検出します。

 こんな優れものの機械を開発しましたが、海外では売れませんでした。どうしてでしょう?
*ひび割れ検査装置のパンフを見た韓国の業者→「確かにすばらしい機械ですね。ただ(  )」
≪Q:韓国の業者は(  )で何と言ったでしょうか?≫
 韓国ではひびの入った卵が1割未満なら販売OKなので、必要がなかったのです。他の国でも同様でした。「これは売れる!」と自信を持っていた社長はショックでした。

 業者が言ったのは「性能が良すぎて使えないよ」でした。社長は「諸外国から見たら〈やり過ぎ感〉があった」と言います。生卵を日常的に食べているのは日本だけで海外では火を通すため、日本ほど厳しい衛生基準がないのです。

 ではどうしたでしょうか?なんと従来より性能を下げた機械を開発しました。「お客さんに買ってもらってはじめて技術力といえるんじゃないかと考えるようになった」と社長は言います。「日本の卵産業は鶏もエサも海外からの輸入に頼っているので、卵のパック詰め機械だけは、メイドインジャパンを守りたいと思った」そうです。

 海外での卵事情はどうなっていて、どのように対処したのでしょうか?
*マレ−シア〜一度に大量の選別を必要としない→選別の数を減らした機械を開発した。
*タイ・ベトナム〜ひび割れ検査装置は必要ない→ひび割れ検査装置をなくして販売した。
 「郷に入れば郷に従え」なのでしょうか。それにしても生卵を食べるのは日本だけというのは知りませんでしたし、ひびが入っていても1割ならOKという点など、日本人の几帳面さからしたらとてもゆる-く感じますよね。

【マッスル(大阪市)】〜日本よりも海外で有名
 モ−タ−の「一体型ACサ−ボシステム」を開発して、ロボットなどに使われています。国内では2か所、海外で7か所に拠点を置いている海外重視の会社ですが、ここに至るまでには苦労があったようです。

 14年前に画期的なモ−タ−を開発し、社長は自信満々で大企業に売り込みに行きました。ところが担当者は「販売実績がないとね〜」と言って、相手にされませんでした。

 そこで海外に目を向け、アメリカの展示会に参加することにしました。モ−タ−を会場に並べると、大勢の人だかりができました。客から「販売実績は?」と聞かれ、社長は「NO」と言うと、「それはすばらしい!俺が最初の客になってやるぜ」と言いました。

 それを聞いた社長は「本当にうれしかった。俺の技術は日本より海外で通用する。海外重視で勝負だ!」と考えました。それからは積極的に海外へ売り込みに行くと、次々と契約が成立。世界シェア約50%を獲得することができました。「彼らは会社でなくて、商品を素直に見てくれる。中小企業でもいいことをやったら、十分世界で通用する」と社長は言います。

 それから海外での実績を認められて、日本国内からもオファ−がくるようになったそうです。
 日本はまだ実績や前例にこだわるところがあるようです。新しい物にはリスクが付き物ですが、そのリスクも「すばらしい!」と言えるところはさすがですね。

では今日の文字を書きましょう。
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