自民・谷垣氏:野党、批判と驚きの声…演説で差別的表現

毎日新聞 2015年04月03日 21時55分(最終更新 04月04日 01時23分)

応援演説をする自民党の谷垣禎一幹事長=大阪市北区で2015年4月3日午前10時50分、小関勉撮影
応援演説をする自民党の谷垣禎一幹事長=大阪市北区で2015年4月3日午前10時50分、小関勉撮影

 自民党の谷垣禎一幹事長は3日、大阪市での街頭演説で、維新の党が進める「大阪都構想」に関し「『自民党大阪府連は都構想に反対している、バカだチョンだ』と維新の方は言っているけれども、ちょっとそれは言い過ぎじゃないか」と発言した。「チョン」は韓国・朝鮮人への差別的表現に用いられることがあり、谷垣氏は発言を撤回したが、野党からは批判と驚きの声が上がった。

 谷垣氏は演説後、「不快な思いをさせ大変申し訳ない。不適切な発言についてはおわびして撤回する」とコメントを発表した。

 維新の党の柿沢未途政調会長は記者会見で、「大変品位のある谷垣氏の言葉とは、にわかに信じがたい」と批判した。

 民主党の岡田克也代表も会見で、「注意深く発言する谷垣氏らしくない」としつつ、「不適切発言であるのは間違いない」と指摘。共産党は「発言を撤回したのは当然だ。関係者へのおわびもあってしかるべきだ」とのコメントを出した。【佐藤慶】

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