イエレンFRB議長:経済的移動性の向上は健全な経済を促進
2015/04/03 00:19 JST
(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は経済的移動性は米経済を強くするとし、移動性に影響を及ぼす要素について一段の研究が必要だとの見解を示した。一例として、家計が将来の繁栄に影響を及ぼす方法や公共政策が最大の機会を提供できる方法を挙げた。
イエレン議長は2日、ワシントンで開かれた経済的移動性に関するFRBの会議で講演。事前に配布された原稿によると、「どの程度の移動性を個人が一生の間に経験するのかについて、研究者や政策当局者にはより良い理解が必要だ」と発言。「こうした研究が行われれば、人々が成功しやすい経済の構築を最大限に支援する公共政策はどういったものなのかに関して、根拠を提供することができるかもしれない」と続けた。
さらに、経済的な機会や移動性の向上は「より健全な経済」を促進し、起業家精神やイノベーション、および力強い経済は個人の移動性への主要な貢献役になると指摘。一段の調査が実施されれば、個人レベルでの移動性が経済全体の成長にどの程度、関係するのかを経済学者がより良く理解するのを助けるだろうと話した。
原題:Yellen Says More Economic Mobility Promotes a Healthier Economy(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Jeff Kearns jkearns3@bloomberg.net;ワシントン Jeanna Smialek jsmialek1@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Chris Wellisz cwellisz@bloomberg.net Alister Bull, Scott Lanman
更新日時: 2015/04/03 00:19 JST