モトローラ身売り先見つからず、買い手探しに奔走でも-関係者

2015/04/03 08:32 JST

　　（ブルームバーグ）：通信機器を製造する米モトローラ・ソリューションズ は身売り先探しでプライベートエクイティ（ＰＥ、未公開株）ファンドや大手メーカーの関心を呼び込もうと取り組んだが、買い手が見つかっていない。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

非公開情報を理由に匿名で語った関係者の１人は、いかなる買収ファンドが単独で買収しようにも、モトローラは大き過ぎる標的であることが示されたとしている。２日のニューヨーク市場で同社の株価は62.51ドルと、6.2％下落した。これに基づく時価総額は約132億ドル（約１兆5800億円）。

別の関係者によれば、モトローラは米ハネウェル・インターナショナルや米タイコ・インターナショナルなど戦略的な買い手にも打診したが、進展はなかった。一部の企業はモトローラの技術が多額の買収額に見合わないほど急速に廃れるのではないかと懸念していると、この関係者は指摘している。

同社は昨年、一部項目を除いた１株利益が45％減少。今年の売上高も横ばいから微減が見込まれており、業績改善に苦戦している。

ノースコースト・リサーチ（クリーブランド）のアナリスト、キース・ハウサム氏は、通信ネットワークへの常時かつ安定した接続が必要な緊急サービス会社との関係強化を望む無線通信会社がモトローラに関心を示すかもしれないと分析している。

モトローラ、ハネウェル、タイコの広報担当者はいずれもコメントを控えた。

原題：Motorola Is Said Unable to Find Buyer After Sale Effort (2)（抜粋）

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更新日時: 2015/04/03 08:32 JST