だいたい50カ国語で翻訳されているみたいです

こんにちは。いつも村上さんの本を読ませていただいております。
3月の上旬に、村上さんを題材にした英語の授業を大学で行います。そのときに、村上さんのご本がいかに世界で読まれているかということに焦点を当てて授業したいと思っております。そこで、どのサイトを調べても、「村上さんの本は世界約50カ国で翻訳されている」と記載されています。私は正確な数をしりたいです。もしよければ、正確な翻訳されている国の数を教えていただけませんか。
(せいら、女性、21歳、大学生)

このあいだまでは翻訳言語数はちょうど50だったけど、少し増えたかもしれません。ただ出版契約をしていても、翻訳が遅れてまだ出ていない、というケースもありますし、実数の把握はなかなかむずかしいです。「だいたい50言語」くらいでいいのではないでしょうか? 言語と一口でいっても、数万単位の人しか使っていないマイナーな言語もあれば、英語やスペイン語や中国語みたいに数億の(複数国の)人口をカバーする言語もあります。スペインのように一つの国の中で四つの言語に翻訳されている例もあります(スペイン語、カタロニア語、ガリシア語、バスク語)。ですから何カ国語という数え方はちょっとむずかしいですね。あくまで言語数になります。


村上春樹拝