鉄道産業に力入れる韓国、朴大統領のシルクロードエクスプレス構想は窮地に―韓国紙

2015年4月2日、韓国紙・中央日報によると、韓国の朴槿恵（パク・クネ）大統領が2013年10月に発表した「シルクロードエクスプレス（SRX）構想」が窮地に立たされている。環球時報（電子版）が伝えた。

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SRX構想が困難になる原因は、5月末からソウルで行われる国際鉄道協力機構（OSJD）社長団会議および第10回国際鉄道物流会議に北朝鮮が出席しないことを明らかにしたことにある。

北朝鮮の不参加を受け、韓国政府高官は1日、「北朝鮮−中国−ロシアを経て欧州に至るSRX構想を実現させるには、OSJDへの正式加入が欠かせない」とし、北朝鮮が出席しなければ韓国の「正会員」としての資格獲得が大幅に遠のくことになると話した。

OSJDは中国やロシアなどが設立させた国際機構で、モンゴルなど28カ国が加入しており、　韓国は2014年3月に「オブザーバー」の1ランク下の「提携会員」資格を得て、ソウル会議を招致した。

韓国は4月下旬のチェコ会議、6月のOSJD長官会議を経て正会員となる計画だったが、承認には加入国全会一致での賛成が必要。北朝鮮が不参加となれば、計画は事実上不可能となり、SRX構想にも影響が生じることになる。（翻訳・編集/岡田）