佐藤純
2015年4月3日16時46分
プロ野球の通算本塁打868本の世界記録を持つ王貞治・福岡ソフトバンクホークス球団会長(74)が60年前、江戸川河川敷で活躍した記録が見つかった。野球の試合を記録したスコアが残されていた。
スコアを見つけたのは、江戸川区北小岩1丁目に住んでいた会社員の岩井左千夫さん(59)。昨年8月、国土交通省のスーパー堤防建設に伴う区の土地区画整理事業で同区の自宅を引き払い、千葉県内に移った。2009年に85歳で亡くなった父房雄さんの遺品を整理した際、表紙に「王選手」と手書きされたB5判のスコアブックを見つけた。
警察に勤めるかたわら少年野球を指導していた房雄さん。中学生だった王さんが自宅近くの江戸川河川敷のグラウンドで行われた試合で素晴らしいプレーを見せていた、と生前、岩井さんに話していた。スコアブックをめくると、1955年8月6日の「本所」と「小岩」の対戦で、本所の5番打者に投手の「王」という名前があるのを見つけた。
岩井さんがソフトバンク球団に写しを送って問い合わせると、王さんはこの試合を覚えていた。本所は、墨田区の厩橋(うやまばし)4丁目(現本所4丁目)に住む高校生らを中心としたチーム「厩四(うまよん)ケープハーツ」のことだという回答があった。当時、本所中学3年生で、厩四でプレーしていたという。
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