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廃液保管容器から漏えい 液体は結露水か
4月3日 16時01分

東京電力福島第一原子力発電所で、汚染水処理の過程で出た廃液の保管容器から液体が漏れ出した問題で、漏れ出した液体は、廃液と比べて放射性物質の濃度が大幅に低いことが分かり、東京電力は、施設内で結露した水などがたまっていた可能性があると見てさらに調べています。
2日、福島第一原発の汚染水を処理する過程で出た廃液を保管する容器の一つで、上部に液体がたまっているのが見つかり、作業員が容器に触れたところ、さらに内部から液体が漏れ出しました。
東京電力で容器から漏れ出したり上部にたまっていたりした液体を調べたところ、全体で25リットルあり、この中にはストロンチウムなどのベータ線という放射線を出す放射性物質が1リットル当たり300万ベクレル、放射性セシウムが8700ベクレル含まれていたほか、別の容器の上にも同じような成分の液体が1リットルたまっていたということです。
これに対して廃液は1リットル当たり数百億ベクレルと極めて高濃度なことから、東京電力は、漏れ出した液体は廃液ではなく、容器を納めているコンクリート製の施設の中で結露した水や雨水が容器の隙間や上部にたまり、周囲の汚染を取り込んだと見て詳しく調べています。
また、東京電力は、容器から漏れ出した液体は施設の中にとどまっていて、外部への影響はないとしています。

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