原子力機構:新理事長「もんじゅ早期再開努める」

毎日新聞 2015年04月01日 20時03分(最終更新 04月01日 20時09分)

 日本原子力研究開発機構(JAEA)理事長に就任した児玉敏雄氏(63)が1日、記者会見し、事実上の運転禁止命令が出ている高速増殖原型炉もんじゅ(福井県)について「運転再開は喫緊の最重要課題。早期の命令解除に努める」と語った。任期は2019年3月31日まで。

 もんじゅは大量の機器の点検漏れが問題となっているが、児玉氏は「改革の精神がまだ完全に組織の文化として定着していない。繰り返し啓発していく」と述べた。

 児玉氏は元三菱重工業副社長。原発の技術的な健全性などを担当したが、「(利益相反は)絶対にしない」と述べた。原子力機構は同日付で経営監視委員会を設置し、透明性の確保に努めるとした。【斎藤有香】

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