桜の写真の撮り方まとめ。桜をキレイに撮るカメラの設定と14のテクニック
全国のカメラ好きが一同に会する桜の季節が今年もやってきました!
今回は、毎年失敗しながら試行錯誤している桜の撮影テクニックと、桜をキレイに撮るカメラの設定を紹介していきたいと思います!
東京ではすでにピークを迎え、天候も下り坂。ちょっと今更感のある投稿ですが参考になれば幸いです!
レンズを考えてみる
望遠レンズを持っていく
名所に訪れる場合は、かなりの混雑が予想されます。できることなら、中望遠以上のレンズを一本、最低でも標準域のレンズを必ず携帯するのがおすすめです。
中望遠以上のレンズであれば、手の届かない桜の花びらを大きく写したり、期待したほどの桜が咲いてなかった場合でも圧縮効果を使ってボリューム感を出したり、混雑した場合に背景を整理するのにとても便利です。
広角レンズの場合は、桜を大きく撮る際に足でよらなければならず、花びらの小さな桜ではシャッターを押す機会が少なくなります。
もちろん名所の雰囲気を抑えるの必要なので、ポイントで広角レンズを使いつつ、望遠レンズでばしばし桜を撮るのがおすすめです。
桜を撮影する時のおすすめカメラ設定
露出をプラスに補正する
恐らく一番多い失敗は、写真が暗いことだと思います。
カメラの露出は、基本的に明るい場所を暗く、暗い場所を明るく撮ろうとします。
フレーム内が『桜』で埋まってしまうと、画面が明るく(白く)なるため、カメラが暗く撮ろうと補正してしまいます。思い切って露出をプラスにすると春らしい華やかな写真が撮れると思います。
どんな被写体でもそうですが、白い被写体の場合は、露出をプラスに補正、明るいものは明るく撮るのがポイントです。
ホワイトバランス、ピクチャーコントロールを変えてみる
RAWで撮影しておけばあまり気にしなくてもいいのですが、JPGで撮影する場合は常に頭に置いておきたいのがホワイトバランスです。
晴れであれば迷わず『太陽』にあわせておけば間違いありませんが、そこからマゼンタを強くすればよりピンク色を強調できるなど、微調整でぐっといい写真が生まれます。場面によっては『蛍光灯』などにしてみても幻想的です!
色をはっきりさせたい場合は、ピクチャーコントロール(ピクチャースタイルなど)を “ビビッド”、”風景” などの設定がおすすめです。
また、”彩度”をあげてみたり、柔らかな雰囲気を出したいのであれば “シャープ” を弱めてみるのもいいかと思います。
『ぼかす』意図がなければしっかり『絞る』
桜は小さく、細かいため、レンズによってはしっかり絞らないとパープルフリンジが大量に発生し、不自然なピンク色の写真になってしまいます。
『ぼかす』意図がなければ、 中途半端に開放で撮らずにしっかり絞り込みましょう。
RAWで撮影する
桜の色をコンスタントにきれいに出すのは、天候や周辺の状況によりかなり難しいと思います。
桜は時期が非常に限られているため、いいコンディションで撮ろうとすると一年に一回勝負が関の山。ここはRAWで撮影しておき、撮影時には時間を使わず、後で処理をするのが一番後悔しないやり方なのではないかと思います。
桜を撮影するテクニック
望遠・マクロレンズを使ってアップで桜を写す
鉄板の桜写真といえばアップで撮る。
いい桜の木には人がそれだけ集まります。アップで撮ってしまえば、背景が整理され、混雑した場所のがやがや感もなくすっきりとした写真になります。
ただし、アップで撮ると、どこで撮ったのか、どんなシチュエーションで撮ったのかなどが分かりにくい、ただキレイな写真になりがちです。多用は禁物。 プラスαでぐっといい写真になりそうですね!
ボケを狙ってみる
単焦点レンズでなくても、望遠レンズであれば積極的に狙っていけるのがボケ。
がやがやした背景をの整理や、主題の強調。桜が分かるようにぼかせば、雰囲気のある写真にすることもできます。
圧縮効果で桜の密度を濃くする、遠くの被写体を引き寄せる
望遠レンズがあれば、ある程度距離が離れている被写体を引き寄せる効果があるので、画が作りやすくなります。
また、桜の咲き具合が思ったほどではなくても、圧縮効果で桜の密度を濃くすることができるのでどんな場面でも重宝します。
青空と桜
青空と桜は間違いのない組み合わせ。濃い青、淡いピンクは春らしさをぐっと強調しますね!
ポイントは太陽を背にして順光で撮ること。ピクチャースタイルを『ビビッド』『風景』などで撮ることです。
適当にピントを合わせない
オートフォーカスが便利ですが、便利さ故にごちゃついた構図の時は、適当にピントを合わせて適当にシャッターを切ることがあると思います(私だけでしょうか?)。
適当にピントを合わせると、背面液晶ではそれっぽく写っていても帰ってから残念な結果になります(私だけでしょうか?)。
次のチャンスは一年後。奥か手前か迷ったら中途半端にはせずに両方撮って帰ってから選びましょう。
広角レンズでその場の雰囲気を撮る
望遠レンズを勧めましたが、それだけでは面白味にかけるかもしれません。
せっかく名所にいったのであれば、広角レンズで混雑してるその場の雰囲気を捉え、フレームに収める工夫をしてみましょう。
桜を副題にする
何も桜を撮りに行ったからといって桜をメインに置かなくてもいいと思います。
主題を別に置き、桜を副題にすると、いつも撮っている被写体でも違った表情をみせるはず。ポートレートの撮影でもとても活かせそうですね!
桜で囲って、被写体を強調、奥行感を出してみる
被写体を桜で囲えば、見せたい部分を強調したり、奥行感のある写真を撮ることができます。
ローアングル・ハイアングルから撮ってみる
思いっきりローアングルで撮るのも一手です。視線を変えるだけで、新鮮な邪魔な要素を排除することができ、空を背景にすれば画面をすっきり収められます。
被写体が高い位置にある場合は、直線的に撮るよりもダイナミックな写真を撮ることができます。
がやがや感をわざと出したい時は、ハイアングルからちょろっとだけ人混みを入れてみるのもいいと思います。手振れには注意です!
シチュエーションを考えてみる
夜に桜を撮ってみる
夜間に撮影するポイントは、ライトアップした桜を撮りにいくか、街灯の下にある桜を探すかです。
街灯の下であれば穴場的なスポットも多く、落ちついて写真が撮れると思います。
また、ホワイトバランスを思い切って『蛍光灯』などにすると、街灯の色と相まって、思わぬ色が出たりしますね!
ランドマークと桜を撮ってみる
ランドマークと桜を合わせても面白いと思います!
桜で囲ったみたり、ライトアップを狙ってみたり。下から思いっきりあおったり。工夫しだいで面白い写真が撮れそうですね!
雨中、雨上がりの桜を撮ってみる
雨だからと諦めずに傘をさして桜を狙ってみましょう。雫がついた桜はそれだけで幻想的です。
背景の色を変えてみる
背景を思いっきりぼかして、背景色を変えてみましょう。木々や芝生であれば緑に、菜の花をバックに撮れば黄色になったりと面白い写真が撮れると思います。
逆光でも撮ってみる
逆光でもシルエットとして捉えるとまた違った桜の写真が撮れると思います。
この場合は、露出をマイナスに。暗くする場合は思い切って暗くするなどメリハリが大切です。
といった形で、今まで撮影した桜写真をまとめつつ、工夫したポイントを書き出してみました。
コンデジだけどきれいに撮ってみたい方、まだ一眼レフを買って間もない方、引き出しを広げたい方など、桜を撮影するときに少しでも参考になれば幸いです。
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