阿部彰芳
2015年4月3日07時46分
クジラは陸から海に生活の場を移す進化の途中で、嗅覚(きゅうかく)と味覚を大幅に失ったとみられることが、京都大などのグループの研究でわかった。クジラは体の形だけでなく、感覚能力も水中生活に不要なものは変化していったと示唆される。
クジラはカバやウシと共通の祖先を持ち、陸上で生活していた。今は、マッコウクジラなど歯を持つ「ハクジラ」と、ミンククジラといったヒゲでプランクトンをこし取って食べる「ヒゲクジラ」がいる。両者は4千万年近く前にわかれたとされる。
ハクジラは嗅覚がなく、ヒゲクジラは非常に退化している。ただ嗅覚の神経が残っており、どんなにおいがかげるのかはよくわかっていない。また、味覚はどちらのクジラも持っているのか不明だった。
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