日本経済新聞

4月3日(金曜日)

日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
  • ヘルプ

コンテンツ一覧

ニッポン改造

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

臨海副都心の足「BRT」 新橋拠点に複数路で大輸送

(1/4ページ)
2015/4/3 7:00
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有

ケンプラッツ

 東京都は2019年度内の運行開始を目指す都心と臨海副都心を結ぶ「BRT(バス高速輸送システム)」について、ルート案や運行の考え方などをまとめた「中間整理」を2015年3月3日に公表した。

「虎ノ門ヒルズ」をバックに、新橋方面へと続く環状2号線地上部(新虎通り)の交差点を曲がる港区のコミュニティーバス「ちぃばす」。環状2号線はBRTの主要経路となる(写真:小佐野カゲトシ)
画像の拡大

「虎ノ門ヒルズ」をバックに、新橋方面へと続く環状2号線地上部(新虎通り)の交差点を曲がる港区のコミュニティーバス「ちぃばす」。環状2号線はBRTの主要経路となる(写真:小佐野カゲトシ)

 ルートについては、虎ノ門に整備される計画のバスターミナルと東京駅を都心側の発着点とし、都道環状2号線を経由して臨海副都心とを結ぶ「幹線」のほか、勝どきや晴海地区への「シャトル」などを加えた案が示された。複数のルートが集中する新橋駅も重要な拠点となりそうだ。

■交通需要が増え続ける臨海部

 近年開発が急速に進む、勝どき・晴海・豊洲などの臨海部。だが、鉄道網からやや外れた地域のために交通はバスに依存する部分が多く、数少ない地下鉄駅である都営大江戸線の勝どき駅は混雑が激しい。

[左]勝鬨橋を渡る都営バス。臨海部から都心へはバスが重要な交通手段となっている
[右]都営大江戸線の勝どき駅。ホーム増設やコンコースの拡張工事が行われている(写真:いずれも小佐野カゲトシ)
画像の拡大

[左]勝鬨橋を渡る都営バス。臨海部から都心へはバスが重要な交通手段となっている
[右]都営大江戸線の勝どき駅。ホーム増設やコンコースの拡張工事が行われている(写真:いずれも小佐野カゲトシ)

 さらに、2020年の東京五輪に向け晴海地区に整備される予定の選手村は、大会終了後に住宅などへの再開発が見込まれており、交通の需要は今後も増え続けるとみられている。

 こうした現状を受け、都は2014年8月末に都心と臨海部を結ぶ「中規模な交通機関」の整備に向けて「都心と臨海副都心とを結ぶ公共交通に関する基本指針」を公表。BRTなどの導入を念頭にルートなどを検討する「事業協力者」を公募し、東京都交通局と京成バスが協力者に選ばれた。

 都はその後、BRTの基本計画策定に向けた「都心と臨海副都心とを結ぶBRT協議会」を設置し、検討を進めてきた。

■幹線ルートに加え「シャトル」なども設定

 中間整理では運行ルートについて、各地域で時間帯や方向が異なる交通需要があることから「単純な都心・臨海副都心間の往復運行だけでは需要に的確に対応できない」として、都心と臨海副都心の往復ルートを基本とし、さらにシャトル運行やフィーダー輸送(鉄道駅から自宅までのような端末輸送)を加えた複数のルートを設定している。

隅田川にかかる環状2号線の「築地大橋」(写真:小佐野カゲトシ)
画像の拡大

隅田川にかかる環状2号線の「築地大橋」(写真:小佐野カゲトシ)

  • 前へ
  • 1ページ
  • 2ページ
  • 3ページ
  • 4ページ
  • 次へ
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有
関連キーワード

BRT、虎ノ門バスターミナル、京成バス、東京五輪、新橋、JR

日経BPの関連記事

【PR】

【PR】

ニッポン改造 一覧

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

[左]勝鬨橋を渡る都営バス。臨海部から都心へはバスが重要な交通手段となっている
[右]都営大江戸線の勝どき駅。ホーム増設やコンコースの拡張工事が行われている(写真:いずれも小佐野カゲトシ)

臨海副都心の足「BRT」 新橋拠点に複数路で大輸送

 東京都は2019年度内の運行開始を目指す都心と臨海副都心を結ぶ「BRT(バス高速輸送システム)」について、ルート案や運行の考え方などをまとめた「中間整理」を2015年3月3日に公表した。

 ルートにつ…続き (4/3)

[左]向原工区で地下1階部分にある既設躯体の側壁を撤去している様子。ワイヤソーで重さ5トン以下に切り出したブロックを、リフト付き台車に載せて開口部まで運んだ。線路に隣接する地下2階部分での施工は、夜間に限られる
[右]小竹向原駅側にあるシールド工区の発進たて坑。写真左側が既設躯体(写真:いずれも大村拓也)

地下で入り組んだ平面交差解消 有楽町線トンネル工事

 国内各地で、将来を見据えたインフラの整備事業が進んでいる。山では迫り来る自然災害に備え、都市では国際競争に打ち勝てるような力を高め、地方では人を呼び集めてにぎわいを生み出す――。このように現状の社会…続き (4/1)

太陽光発電パネルを設置している様子。架台の設置も手作業で調整しながら進めた。架台の部材には、勾配に合わせて高さと角度を調整できる長い穴や扇形の穴を設けた(写真:生田将人)

ダムで太陽光発電 本体斜面に7000枚のパネル

 国内各地で、将来を見据えたインフラの整備事業が進んでいる。山では迫り来る自然災害に備え、都市では国際競争に打ち勝てるような力を高め、地方では人を呼び集めてにぎわいを生み出す――。このように現状の社会…続き (3/25)

新着記事一覧

最近の記事

【PR】

モバイルやメール等で電子版を、より快適に!

各種サービスの説明をご覧ください。

TwitterやFacebookでも日経電子版をご活用ください。

日経産業新聞 ピックアップ2015年4月3日付

2015年4月3日付

・IT農機、脱・勘頼み
・三菱樹脂、光触媒まとう外装材
・大成建設、構造物の地震被害を推定
・昭和電工、電子機器の省エネ材料、放熱効果高く
・家事支援のミニメイド、高齢者をきめ細かく見守り…続き

日経産業新聞 購読のお申し込み
日経産業新聞 mobile

[PR]

関連媒体サイト

ページの先頭へ

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について