初めての美容院で髪を切ってもらった時のこと。
僕はその人の「徹底した責任逃れ」にびっくりした。
<注文の多い美容師>
「今日はどんな感じにしますか〜?」
「そうですね〜。とりあえずパーマかけようと思ってるんですよ。まぁ、かっこ良くなればなんでもいいですよ」
「すみませ〜ん。”なんでもいい”って危ないんですよ。っていうのも、ワタシがもし、「モヒカンのパーマがかっこいいんだ!!そうしてやる!」って人だとお客さん困っちゃうでしょ?」
「あ〜。なるほど笑」
美容師さんが嫌がることの上位に、「おまかせで」があるという。
正直、そんなにこだわりがない僕にとって「美容院でオーダーをする」っていうのはかなり難しい。
だから、「おまかせで」とかよく言ってたんですけど、美容師さんたちにとっては少し迷惑だったんですね。
「じゃあ、パーマかけたらエグザイルのメンバーにいそうな感じにしてください」
「お前EXILEにいそう」
とたまに言われる筒井。調子に乗って「EXILE風で」というオーダーを出しました。
これでいいだろう。そう思っていたら・・・
「いやぁ・・・それだとまだちょっとわかんないですね」
「え?ああ。じゃあ、MAKIDAIみたいなソフトな感じのパーマがいいかなぁって思うんですけど・・・」
別にMAKIDAIファンじゃないっすよ。EXILEで知ってるのはメンディーとMAKIDAIぐらいです。
もう大丈夫だろう。そう思った矢先でした。
「ううん・・・もっと詳しくお願いします。トップはどうしますか?それに両脇は?パーマのかかり具合もキツメか緩めかを具体的に言ってくれないと、お客さんのイメージと違ったら困るので」
(マジかよ・・・わかんねぇし)
その後、その美容師と細かい細かいやりとりをして、やっとのことで髪をきりました。
<給料が出る=責任を負うこと>
先の美容師さん。とってもいい人なんだけど、僕が負担に感じるほど「詳細」を要求する人でした。
「なんでそんなに細かく聞くようになったんですか?」
「いやぁ。前にお客さんを怒らせちゃってね。それで細かく聞くようになったの」
「もしかして、その人が”おまかせで”って言ったんですか?」
「そうなの〜!」
どうやら過去のトラウマが原因のようでした。そりゃそうなるわな。
でも、過剰に詳細を求めるのは「責任逃れ」だと僕は思います。
だって、この美容師さんはあきらかに責任をお客さんに押し付けてるでしょう?
この人の頭のなかには、「お客さんの言うとおりにして、文句言われたらそれはオーダーをしたお客さんの責任だ」という発想があるんです。
でも、それってよくない。
なぜなら、「給料を貰う=責任を負うこと」だからです。
この人は仕事を放棄していることになっちゃう。
美容師さんはお金をもらって、責任を背負ったんです。
だったら、お客さんの「言葉にならない要望」を出来るだけ理解しようとしないといけないはずです。
僕には、
「トップをこうして」
「サイドはこうこう」
「パーマのかかり具合はこれこれで」
なんて細かいことはわからないし、たとえ要望を伝えたとしてもそれで「かっこよくなる」とは限らない。
例えば病院で手術をすることになったとして、
「メスはどういう形のを使いますか?」
「麻酔薬はこれとこれとあるけど、どれにしますか?」
「スタッフはAさん、Bさん、Cさんと居ますがこれでいいですか?」
「わからないんで、とにかく安全で安心な方法でお願いします」
「いや、でもそれで失敗したら私達は責任が取れませんよ」
なんて言われたらキレるでしょ?
そりゃ、最低限聞くべきことはあるけど、あんまり聞き過ぎるのは無責任ですよ。
金払ってんだからそっちで責任持ってやってくださいよって感じです。
<マニュアル人間(バイト)には責任がない>
そんなことを思っていたら、はてな匿名で話題になってたエントリがありました。
・ざっくりまとめ
①会社に「マニュアルがないと仕事は受けられない」という後輩がいる
②「自分にすべて責任が来てしまうので、明確な書類がないと何もしたくありません。行動したくありません」と言う
③こいつを俺はどうにかしなくちゃならん
僕が思うにこの後輩は、
派遣社員に格下げするべき
です。
だって責任を負わないんだもん。それは仕事をしてないと同じ。
なぜなら、上に書いたように「給料をもらう=責任を負うこと」だからです。
正社員は自らモノを考えて仕事ができる必要がある。
だから、この後輩は仕事をする気がないなら派遣社員にするべきです。
派遣社員は契約業務外の仕事はしなくていいですから。
この先輩もやっかいな後輩を持って可愛そうだなぁ。
でも、「実は後輩は派遣社員でした」というオチだったりして・・・笑