遭難救助事故:1800万円賠償命令不服 北海道が上告
毎日新聞 2015年04月02日 20時42分
北海道の積丹(しゃこたん)岳(1255メートル)で2009年に札幌市の男性が遭難し、道警の救助活動中に滑落死した事故で、男性の両親に約1800万円を賠償するよう道に命じた3月26日の札幌高裁判決を不服として、道が最高裁に上告した。上告は同31日付。
高裁判決は、道警山岳遭難救助隊員が男性を乗せた搬送用そりを一時的に木の枝に固定した方法や、そばを離れた判断に過失があったと認定。12年11月の札幌地裁判決よりも道の過失を重く認定した。【三股智子】