ウェアラブル製品を通じて、機能的で洗練されたライフスタイルを追求するベンチャー企業、ヴェルトが開発した日本発のスマートウォッチ「VELDT SERENDIPITY」(発表記事)。そのコンセプトは、「ネットに時間を奪われすぎた生活のリバランス」をすること。スマートフォンの画面を見る機会を減らし、視線を上げ、周りを見渡すことで、もっと思いがけない発見や出会いが生まれ、その先に革新や新たな豊かさが生まれるのではないか、という考え方が根底にあります。
スマートフォンと連携し、必要な通知をスマートウォッチ側で行うという機能は「Apple Watch」に通じる部分もあるのですが、Apple Watchがスマートフォンの延長線上に生まれたデバイスであるのに対し、VELDT SERENDIPITYは、時計の延長線上のデザインを採用するのが特徴です。
主な機能は以下の通りです。
iPhoneの通知センターで表示される通知を、さりげなくLEDとバイブレーションで伝える。時計としての質感にこだわり、モノとしての魅力にもこだわる。そんな思いが込められています。時計の針はアナログのムーブメントを採用していますが、秒針はありません。
気になるバッテリー駆動時間は、ボタン電池で約4年間。スマートフォン連携機能にはリチウムイオン充電池を用いていて、待機時で約1週間持ちます。こちらはMicro USBでの充電が必要です。ただ、時計とスマートフォン連携の部分は分かれているので、バッテリーが切れて時計として使えなくなるといった心配はほとんどありません。
価格は、写真のModel Cが8万4200円(税込)、サファイアガラスと、より高級感のあるフェイスを採用したModel Rが11万6640 円(税込)です。外径は48ミリとやや大柄。厚さは15.6ミリです。重さはModel Cが72グラム、Model Rは74グラムです。
細かな設定はiPhoneアプリの「VELDT LIFE ASSIST」を用いるため、時計本体での操作はボタンを押すだけとシンプルです。アプリでは活動量の確認なども可能です。モード切替が必要ですが、睡眠の計測にも対応しています。
実際に使ってみると、主にiPhoneへの通知を腕時計側でさりげなく知る機能が中心で、Apple WatchのGlanceが実現しようとしている、“iPhoneを取り出す回数を減らす”という考え方に近いものを感じます。詳細はまた追ってリポートします。
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