トゥースッ!
いや、春日ではない。
「tooth」、つまり「歯」の方だ。
息子の歯がどんどん生え変わっている。
ご飯を食べると「あっ」としかめっ面。
ぐらぐらする歯に響くのだろう。
そして抜けかけの歯もいつしか自然に取れてゆく。
「歯が抜けた!」
洗面所へかけこむ息子を見ながら
「でも産まれた時は歯がなかったんだよなぁ…」
なんてことを思い出す。
大きくなったもんだ。
息子が生まれて約10年。
歯が生えてきたことを喜んだのもあっという間。
「赤ちゃんの歯」が一本、また一本と抜けていく。
「子ども」から「大人」へ。
ちょっとずつ大きくなっていくきみ。
そして「にっ」と笑う、歯抜けでマヌケなその笑顔。
父ちゃん、嫌いじゃないぜ。