今村優莉
2015年4月2日23時53分
中国からの訪日客急増で、日本政府発行の観光ビザが不足する恐れがあるとして、現地の日本国大使館や総領事館が、中国人の団体客向けに初めて臨時ビザを出していることがわかった。花見シーズンを迎え、東京や大阪、京都ではホテルの満室が相次いでいる。
1日、東京都千代田区の千鳥ケ淵公園。上海から家族で訪れた中国人女性の孟申英さん(60)は「上海の桜は公園など一部だけ。街中にあふれる桜は、雨が降ってもすてき」と話した。
訪日観光に必要なビザの発給数は昨年から「未曽有(みぞう)の増加傾向」(外務省領事局)が続く。同省の統計によると、今年3月に観光ビザで来日した中国人は昨年3月の2・5倍にあたる約26万8千人。昨年1年間の約152万人に対し、今年1~3月だけで約69万人が観光ビザで訪れている。
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