ライティング・ハイ

旧・Fuzzy Logic。時事ネタ、音楽、映画、本、TV番組などなど、幅広く適当に語ります。

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「コミュ力」の無さはどう補えばいいのか

10年近く前、入社したばかりの「ぼく」に伝えたいこと。 - ライティング・ハイ

この記事に、このブログ始まって以来と言っていいレベルの、本当にたくさんのアクセスをいただいた。ブコメも今まで見たことがないくらい平和で、「え? どうしたの? こんなに優しくされていいの?」と逆に不安になってしまった。ぼくははてなに毒されている。

まぁそれはそれとして、ちょっと気になったブコメがあったのでご紹介。コメントありがとうございました。

10年近く前、入社したばかりの「ぼく」に伝えたいこと。 - ライティング・ハイ

それこそが はてなーの皆さんが毛嫌いしてる「コミュニケーション力」そのものだと思うのにホッテントリに入る不思議。

2015/04/02 10:44

それこそが はてなーの皆さんが毛嫌いしてる「コミュニケーション力」そのものだと思うのにホッテントリに入る不思議。 - oukayuka のコメント / はてなブックマーク

実は、ぼくは昨日の記事を「コミュニケーション能力」の話と考えていなかったので、逆に気付きを頂いた気持ちだ。

コミュ力。

ぼく自身、自分を「コミュ力」があると感じたことはなかったし、「コミュ力が向上した!」とは、正直今でも自信を持っては言えない。

ちらっと見たけど、これなんかはすごく切実だ。

コミュ力がない人生に絶望した結果wwwwwwwwwwwwww : 稲妻速報

もっといろいろな場に出て行って、Facebookで見るあいつらみたいに友達と盛り上がりたい。
どうしてかどの場に行ってもうまくコミュできなくてニコニコご機嫌鳥になる。


結果どこいってもキョロ獣


どうしたら前が切り開けるんだ


コミュ力がない人生に絶望した結果wwwwwwwwwwwwww : 稲妻速報

「コミュ力」って、一体何なんだろうか。


「コミュ力」とぐぐって色々見てみると、どうも世間で言われている「コミュ力」には大きく分けて2種類あるように思われる。

周囲の人と仲良くやっていける、知らない人とすぐ打ち解けられる「社交」タイプのコミュ力と、

自分の意見や考えをはっきり持って、それを相手にキチンと伝えられる「発信」タイプのコミュ力

後者の方が上位能力っぽいけど、ネット上で見かける「コミュ力」についての悩みは大体が前者の悩みだった。後者を問題にしているのは、なんとなく意識高い系の記事が多かったかな。

ぼくも「コミュ力」って大方前者のことだと思っていた。

だから、昨日の記事でも「そういう「コミュ力」が無くても、真摯に取り組んでいれば周りの人はそれをきっと見ていてくれているよ」という記事を書いたつもりだった。長期に渡る取り組みで培われる「信頼感」のような何かを大切にしよう、という話で。

それは、口下手でも、挨拶が上手く出来なくても、ノリが悪くても空気読めなくても気の利いたことが一つも言えなくても、周囲や仕事に対する真摯さがあれば「信頼感」は積み上げていけるんじゃないか、というぼくの10年弱の社会人生活から得た経験則だ。

そうした取り組みや心構えも含めて「コミュ力」だと言われるなら、それは確かにそうなのかもしれない。


ぼくも大概コミュ力ないんだけど、この年になってわかってきたのは、『周囲の人と仲良くやっていける、知らない人とすぐ打ち解けられる「社交」タイプの「コミュ力」』は、無いなら無いなりにそれを補う方法は割といくらでもある、ということだ。

それに必要なのは先ほど挙げた「真摯さ」だ。そして、その「真摯さ」の根幹には、周囲に対する「敬意」や「誠意」がある。

物凄く嫌われそうな言い方をすれば「気持ち」、物凄く恥ずかしい言い方をすれば「愛」だ。

じゃあ、そういう「真摯さ」を持てない時はどうすればいいのか。「仕事」に対しても、「職場の仲間」に対しても「敬意」や「誠意」なんて持てない。真剣に向き合いたくなんてない。そんなリソースを割くことは出来ないけど、それでも人並に扱われたいんです。そういう時はどうすればいいのか。

一つの方法は、開き直ってしまうことだ。

自分はこれだけの「誠意」しか出せません。だからリターンはこのくらいで結構です。

それで周囲と自分の気持ちの折り合いがつけば、それも一つの方法だ。ていうか、そんなのは誰だってそれと似たようなことをやっているはず。ぼくだってそうだ。無尽蔵の誠意なんて持ち合わせちゃいない。

「ちょっとの冷静さ」って、そういうことだ。自分が自分でいられる範囲内の努力であり、誠意。そのストライドはきっちり見極めないといけない。思っているほど世界は厳しくはないかもしれない。でも、優しくもないんだからね。全部を捧げる必要なんて全くない。


ただねー、これだけは言わせてくれ。

自分の身の回りにいる人、職場の仲間、先輩、後輩、仕事、友達、社会、飲み会、付き合い、会社、得意先、上司、その他諸々。

毛嫌いするんじゃなくて、今よりもほんの少しだけでいいから「好き」になってみたらどうだろう。

それだけで、見えてくるものも変わってくると思うんだ。

もちろん、どんなに頑張っても好きになれない物は、無理する必要はない。逃げたい時は逃げた方がいい。

だけど、気持ちが変わると本当に世界が変わるんだ。

ほら、気持ちの問題だって、松岡修造も言ってるじゃんか。

(日めくり)まいにち、修造! ([実用品])

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