グーグル:東大で「青田買い」 AI技術流出に日本危機感
毎日新聞 2015年04月02日 07時30分(最終更新 04月02日 13時03分)
自動運転市場は30年に約20兆円、ロボット市場は35年までに国内だけでも10兆円に成長すると見込まれる。それだけに、経産省幹部は「AIを握られれば、強みのあった業界の勢力図も一変し、日本が『下請け工業国』となりかねない」と、人材と技術の流出への危機感を募らせている。【小倉祥徳、和田憲二、竹地広憲】
【ことば】人工知能(AI)
人間のように学習や推論、判断することができるコンピューター。1956年の米国の学術会議で「人工知能(AI=ArtificialIntelligence)」の呼称が使われ、研究が本格化した。インターネットの普及による電子情報の拡大や、コンピューターの処理・記憶能力の向上で近年急激に進化。人間が教えなくても自ら学ぶ「機械学習」の開発も進み、約30年後には人類の知能を超えるとの予測もある。自動運転車やロボット、建設機械、無人飛行機などへの実用化が期待されており、ヒトの職業や生活にも大きな変化を生む可能性がある。