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「イスラム国」戦士 “戦闘前に向精神薬服用”

TBS系(JNN) 4月2日(木)18時59分配信

 シリアの首都、ダマスカスに残された反体制派の数少ない拠点、「ヤルムーク難民キャンプ」が過激派組織「イスラム国」の部隊によって、1日、その大部分を制圧されました。イギリスを拠点とするシリアの人権団体が明らかにしました。

 ダマスカス中心部からわずか5キロの場所に「イスラム国」が侵入したことで、政権側との戦闘が、さらに激化する可能性があります。長引く戦乱や政権側の封鎖で疲れ切っている1万8000人の住民の安全が強く懸念されます。

 「地雷を仕掛けに行ったときに捕まったんです」(『イスラム国』戦闘員)

 一方、シリア北部でクルド人部隊に捕らえられた「イスラム国」の戦闘員です。主に爆発物を担当していたという23歳の戦闘員は、こんな証言もします。

 「戦闘に入るときは認識に作用する薬を飲みました。戦車が鳥に見えて剣で倒せる気になります。戦闘に入る直前に飲むんです。その方が効き目が最大になるんですよ」(『イスラム国』戦闘員)

 拘束していた捕虜7人を拳銃で殺害したことがあるといいますが、その際にも向精神薬を服用したということです。「イスラム国」は、イラク北部の要衝、ティクリートからほぼ駆逐されたということですが、北部の最大都市、モスルの攻防戦に向けて準備を進めているとみられています。(02日17:08)

最終更新:4月2日(木)20時4分

TBS News i