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韓国の姉妹都市、慰安婦像設置をカナダで提案 邦人ら反対運動

産経新聞 4月2日(木)7時55分配信

 カナダ西部のブリティッシュコロンビア州バーナビー市で、韓国の姉妹都市が慰安婦像設置を求める提案を行い、現地在住の日本人やカナダ人らが反対活動を本格化させたことが分かった。カナダで慰安婦像設置の動きが浮上したのは初めて。米国同様、姉妹都市提携から反日行動を展開する韓国側の戦略がカナダにも拡大した実態が浮かび上がった。 (バーナビー 中村将)

 像設置を提案した韓国の姉妹都市は華城(ファソン)市で、提携は2010年9月から。関係者によると、華城市側はバーナビー市の広大な森林公園「セントラルパーク」(約86ヘクタール)内にある朝鮮戦争戦没者記念像の近くに、慰安婦像を設置することを提案したとされる。

 バーナビー市公園管理当局は像設置の提案があることを認めた上で、住民らの意見を聴きながら、市議会に議案を提出するか判断したいとしている。市議は市長を含め計9人。うち2人は日系以外のアジア系。

 現地在住の日本人らは直筆の反対署名を提出したり、各地から市に郵送するなどしており、今後も重ねて反対理由を説明していく。

 数日間で500人分の署名を集めたグループもあり、日本の姉妹都市、釧路市も対応を検討している。

 慰安婦像設置を市議会で否決した米カリフォルニア州ブエナパーク市在住の朝鮮戦争退役軍人の日系米国人、ロバート・ワダさんも設置反対の書簡をバーナビー市長に送付するなど、反対の声は広がっている。

 地元のカナダ人男性(48)は産経新聞の取材に、「私たちの公園に無関係な紛争の種を持ち込まないでほしい」と話した。

 米国ではカリフォルニア州グレンデール市に韓国以外で唯一の慰安婦像が、その他6カ所(私有地を除く)で慰安婦碑が、それぞれ設置されている。

最終更新:4月2日(木)9時20分

産経新聞