第18回統一地方選は3日、道議選など41道府県議選と札幌市を含む17政令市議選が告示される。投開票日は道知事選、札幌市長選と同じ12日。今回から定数が3減の101となる道議選には1日時点で139人が出馬を予定している。これまでで最も多い19選挙区が無投票となり、競争率は過去最低を更新しそうだ。一方、札幌市議選は10区全てで選挙戦となり、道議選、札幌市議選とも女性候補が過去最多となる見通しだ。

 道議選の定数は条例改正により、104だった前回に比べ、千歳市など3選挙区で1増、留萌市など6選挙区で1減し、差し引き3減となる。

 現有45議席の自民党は過半数確保が目標。現有36議席の民主党は新党大地などと協力し野党勢力で過半数を狙う。公明党は現有7議席からの上積みを目指し、現有1議席の共産党も勢力拡大に向け積極的に候補を立てる。維新の党は初めて候補を擁立する。

 1日までに出馬表明した139人は、追加がなければ前回より10人少ない。候補者数を定数で割った競争率は1・37倍と、過去最低だった2007年選挙の1・405倍を下回りそうな情勢だ。

 無投票が予想される19選挙区には定数と同じ計28人が出馬する予定だ。無投票当選が28人となれば、前回の31人に次ぎ過去2番目の多さとなる。

 立候補予定者の内訳は、現職79人、新人56人、元職4人。女性は計21人で、2003年選挙の20人を上回り最多となりそうだ。

 政党の公認候補は自民党54人(前回比5人増)、民主党32人(同15人減)、公明党8人(増減なし)、共産党12人(同6人増)、維新の党2人。市民ネットは2人。無所属は29人で、内訳は与党系2人、野党系15人、その他12人となっている。

 札幌市議選は定数68に対し、前回より3人多い94人が立候補を予定している。全10区とも定数を超える立候補予定者がおり、全区で選挙戦になりそうだ。内訳は現職53人、新人40人、元職1人。女性は25人と、過去最多だった前回の24人を上回る見通しだ。