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日本原子力研究開発機構理事長に児玉敏雄氏
4月1日 20時32分

高速増殖炉「もんじゅ」の大量の点検漏れなどを受け、組織改革が進められている日本原子力研究開発機構の新しい理事長に、元三菱重工業副社長の児玉敏雄氏が就任し、「改革の精神を組織の末端まで理解してもらい実行に移せるよう、繰り返し啓もうしていく」と述べました。
児玉氏は、63歳。名古屋大学の大学院から昭和51年に三菱重工業に入り、原子炉の構造の研究などを経て、ことし2月に副社長に就任し、先月退職しています。
児玉新理事長は、記者会見で、福井県にある高速増殖炉「もんじゅ」で、大量の点検漏れが明らかになったことなどを受けて、原子力機構の組織改革が進められていることについて、「改革の文化が十分に定着しているとは言えない。改革の精神を組織の末端まで理解してもらい実行に移せるよう、繰り返し啓もうしていく」と述べました。
一方で、児玉理事長の出身の三菱重工業は、「もんじゅ」の原子炉を製造するなど、原子力機構とはさまざまな受注契約を結ぶ関係にあります。
これについて児玉理事長は、「文部科学省が、経営を監視する委員会を新たに設けていて、第三者の目でしっかり見られる体制になっている」と述べ、
問題はないという考えを強調しました。児玉理事長の任期は、4年で、この間、組織改革の手腕が問われることになります。

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