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運転開始40年たつ原発の審査始まる
4月2日 16時46分

運転開始40年たつ原発の審査始まる
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運転開始からおよそ40年がたつ福井県の高浜原子力発電所と美浜原子力発電所の3基について、再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査が始まりました。原発の運転を原則40年とする制度の導入後初めての審査になりますが、古い原発だけにより多くの安全対策が求められ、定められた期限までに審査が終わるか注目されます。
原発の運転期間は、新しい規制基準の施行とともに原則40年とされ、原子炉の劣化状況を詳しく調べる特別点検などを行ったうえで、基準を満たしていると認められた場合にかぎり、最長20年延長することができます。
2日の原子力規制委員会で、関西電力は、運転開始からおよそ40年がたつ高浜原発1号機と2号機、それに、美浜原発3号機の3基について、安全対策を説明しました。古い原発の大きな課題になっている電気ケーブルの火災対策について、関西電力は、1基当たり数百キロ分、燃えにくいものに取り替えたり、防火塗料を塗ったりするとしています。また、すでに審査に合格している高浜原発3号機と4号機の緊急時の対応拠点として、1号機と2号機の建物を使うとしていることから、別の拠点を敷地内につくるとしています。
規制委員会側は、ケーブルの防火性能の確認のしかたや、4基ある高浜原発で福島第一原発のように同時に事故が起きた場合の対応などについて、今後、詳しく説明するよう求めました。
高浜原発は来年7月、美浜原発は来年11月末までに審査に合格する必要がありますが、より多くの安全対策が求められるため、期限までに審査が終わらなければ廃炉を迫られることになります。

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