質の悪いブログ記事を見つける方法(1)-アクセス解析ランディングページ編
「ブログのアクセスアップを考えるなら、過去記事のメンテナンスも行いましょう」という話を何度かしていますが、ここで最初に浮かんでくる疑問がありますよね。
『どの過去記事をメンテナンスすればよいのか』
おもなメンテナンス対象は、質の悪い記事です。“質” の定義はさまざまですが、今回はランディングページ(閲覧開始数)に焦点を当ててみたいと思います。
アクセス解析を使って、読者がどのページからブログに入ってきたのかを分析し、閲覧開始数の少ないページを探してみましょう。
目次
ランディングページを調べる意味
ランディングページ landing page とは、読者が最初に訪れるページのことです。つまり、ブログの入口。
商品やサービスを提供するサイトでいうランディングページはまた別の意味を持っているのですが、主旨が違うのでここでは割愛します。
ブログ初心者にありがちな勘違いとして、「読者はまず最初にブログのトップページを見る」という思い込みがあります。
運営者が自分のブログを見るときは、まずトップページを表示し、そこから別のページに移動することが多いですからね。でも、それは全読者に共通した行動パターンではないのです。
アクセス解析を見るとわかりますが、ブログのトップページから入ってくる方よりも各記事ページに直接入ってくる方のほうがはるかに多いことがわかります。
たとえば、何かを調べるときには検索サイトを使いますが、検索結果に表示されているのはほぼ記事ページですよね。SNS のタイムラインに流れてくるリンクも、ほとんどが記事ページです。
検索結果には記事ページそのものが出てくることがほとんど
ということは、アクセスアップの施策として “入口を増やす” ことが考えられます。
記事ページが増えるほど入口も増えるため、「アクセスアップの近道はとにかく記事をたくさん書くことだ」というノウハウが出回っているのもうなずけますね。
でも実際に 記事数=入口数 となるわけではありません。
すべてのページが入口となるわけではない
たしかに、100 記事よりも 300 記事あったほうが入口は増えます。
しかし、その 300 記事すべてが何らかの検索キーワードでヒットしているでしょうか。あるいは、SNS で定期的にシェアされているでしょうか。
よほど考えつくされた構成でないかぎり、そのようなことは起こりません。
たとえば、このブログが 1 周年を迎えたときにこんな記事を書きました。
Naifix 1周年を迎えてわかったこと、感じたこと、伝えたいこと
ご覧いただくとわかるように、なんらかのニーズに応えられるような中身ではありません。意識もしていません。ただ “ありがとうございます” と書いているだけですから…
おかげさまで記事公開直後はこのページに直接アクセスがありましたが、現在ではこのページに最初にたどり着く方は皆無です。
ということは、ブログの入口としてはまったく機能していないページ、という結論になります。
閲覧開始数0→1を目指す
もし、300 記事のうち閲覧開始数ゼロの記事が 50 あったとしましょう。
この 50 記事すべてが閲覧開始数「1」になれば、単純にアクセス数が 50 増えることになります。ひとりあたりの PV 数が 1.5 だとしたら、全体の PV 数は 75 増える計算です。
先の例のようにお遊びの投稿だってあると思いますから、ランディングページとしての役割を成さない記事を「質が悪い」とするのは強引かもしれません。あくまでひとつの指標として考えてみてください。
これはイケる! と、せっかく頑張って書いた記事が閲覧開始数ゼロならば、どこかに改善すべき要素があるということです。
質の悪い記事を noindex にすべきか
SEO 内部施策として、質の悪い記事を noindex にする、という方法があります。メタタグに noindex を指定することで、検索エンジンが当該ページをインデックスしないよう促すものです。
「このページは重要ではない」ことを伝える効果はあるのですが、優先順位が高い施策とは言えません。ブログの設計図が適当だと、逆効果になることもあります。
なかなか上位表示されないのは、ブログに低品質な記事があるからではありません。良質な記事がないだけです。
noindex を指定すればブログ内では他の記事が相対的に良質となるかもしれませんが、他のブログやサイトと比べた場合にどうでしょうか。
ライバルに勝る要素をプラスするほうが、はるかに効果的な SEO といえます。
内部リンクを強化する
ランディングページを調べるのは、なにも質の悪い記事を探すことだけが目的ではありません。閲覧開始数が多いページにも注目してみましょう。
検索サイトからの流入が多いのであれば、それだけ需要があるということ。どのようなキーワードでアクセスがあるのかを調べ、さらに深い内容で書けないか、関連する記事を書けないか考えてみてください。
そして、読者が関心を持っているであろう他の記事へリンクをはることで、内部リンクはどんどん強化されていきます。
記事下に自動で関連記事を表示しているかもしれませんが、記事内に手動でリンクをはるようにしたほうが PV 数は増えますし、クローラーも記事を見つけやすくなります。
少し手間がかかる作業ですが、こうしてアクセス解析を利用し、改善点を見つけていくことがブログ全体のアクセスアップにつながっていきます。
参考これで解決!アクセス解析をアクセスアップにつなげる方法を大公開
アクセス解析でランディングページを調べる方法
それでは実際にランディングページを調べてみましょう。Google Analytics で解説していきます。
標準装備のランディングページ分析
ランディングページはサイドバーの「行動」から見ることができます。
メイン部分には各ページが一覧表示され、「セカンダリ ディメンション」を設定することで参照元やキーワードなどの詳細も分析することができます。
セカンダリディメンションに「キーワード」をセットした例
また、「セッション」や「直帰率」などの指標部分をクリックすると、その項目を基準とした昇順・降順の並び替えができます。
でも、下位ページにはプレビュー画面や 404 ページ、カテゴリーページなどが並んでいることが多いため、ちょっとわかりにくいかもしれません。
この場合は「アドバンス」から、記事ページのみを抽出するように設定するとわかりやすくなります。
たとえば、カテゴリーページに「/category/」が含まれている場合は、その文字列を除外するよう設定します。
正規表現を使うこともできるので、ブログのパーマリンクにあわせて設定しましょう。
たんに閲覧開始数を調べるだけならこれで十分ですが、もう一歩進んで「カスタムレポート」を作る方法をご紹介します。
ランディングページを分析するカスタムレポートの作り方
カスタムレポートとは、自分がよく見る項目や重点的に調べたい項目をピックアップしたデータです。必要な部分だけ抽出できるので、作り方を覚えておくと今後の分析が楽になりますよ。
では、ランディングページに特化したカスタムレポートを作成してみます。今回は、各ページの「閲覧開始数」と「検索キーワード」に重点を置いてみましょう。
まず、上部のメニューから「カスタム」を選択。その下に「+新しいカスタムレポート」というボタンが出てくるのでクリックします。
カスタムレポートの作成画面に移行するので、何を分析したいのか設定していきます。
設定するのは、主に以下の項目です。
- タイトル(自分でわかりやすいもの)
- 指標グループ(分析したい数字)
- ディメンション(分析したい項目)
たとえば、指標グループに「ページビュー数」「ユーザー」「閲覧開始数」を入れてみます。
ディメンションには「ランディングページ > メディア > キーワード」を入れてみます。
そうすると、カスタムレポートはこのように表示されます。
ディメンション部分には各ページのパーマリンクが表示されるので、ここをクリックすると流入元(メディア)が表示されます。
さらに「organic」をクリックすると、キーワードが表示されます。
カスタムレポートが完成したら、先述の「アドバンスフィルタ」を設定し、最後にショートカットを作成しておくと便利です。
閲覧開始数だけではなく、直帰率や滞在時間なども合わせて分析すると、なぜこの記事は読まれるのか・読まれないのか、というのが見えてきます。
ぜひあらゆる角度から分析してみてください。
まとめ
過去は振り返らずに毎日新しい記事をどんどん追加していく、というのも運営方法のひとつです。
でも、せっかく昔の自分が頑張って書き上げた記事なのですから、たまにはそっと手直ししてあげましょう。タイトルやリード文をちょっと変えるだけで生まれ変わることもありますし、突然大量のアクセスを集めてくれることもあります。
今回はランディングページを中心とした改善すべき記事の見つけ方を解説しましたが、次はまた別の視点から考えてみたいと思います。
それでは、また。
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