◇阪神2−1ヤクルト
阪神は岩本が7イニングを犠飛による1点に抑えて3年ぶり白星。切れのある直球を軸に5安打、無四球だった。打線は、6回に大和が2点二塁打で援護。ヤクルトは失策が失点に絡むなど、攻守で精彩を欠き、石山の好投に応えられなかった。
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好投も、味方に足を引っ張られた。3年目で初の開幕ローテ入りしたヤクルト・石山が、今季初先発。予期せぬ落とし穴が待っていたのは0−0で迎えた6回だ。2死で左飛に打ち取ったはずの打球を、ユウイチがグラブに当てながらもまさかの落球。四球後、8番・大和に先制2点二塁打を浴び、白星を手に入れることはできなかった。
「去年から勝負どころでの踏ん張りを課題にしてきたのに、粘りきれず本当に悔しい」3月28日に第1子長男・陽大(ひなた)くんが生まれたばかり。絵里夫人(26)が福島県会津若松市で里帰り出産したため、まだテレビ電話でしか顔を見ていない。2日に会いに行く予定で「なんとかウイニングボールを持って行きたい」と話していただけに、石山にとっては悔しい夜となった。 (竹村和佳子)
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