◇中日9−0巨人
3回裏1死一、三塁のピンチで降板する先発の大竹(中)(戸田泰雅撮影)
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中日は投打がかみ合い快勝。吉見は内外角を丁寧に突き、6イニングを2安打無失点で2季ぶりの勝利。打線は1回に亀沢の適時打で先制し、7回は松井雅の3点二塁打などで加点した。巨人は2連敗。大竹が崩れ、打線も2安打に終わった。
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完敗だ。巨人は2夜連続で竜の引き立て役となった。投打は最後までかみ合わず、13安打で9点を奪った中日とは対照的にわずか2安打で今季初の零封負け。ナゴヤドームでなすすべなしの連敗を喫した原監督の言葉はさえなかった。
「きょうに関してはウチのペースでいけませんでしたね」。2回の2点目につながった一塁・阿部の失策について聞かれると「そうですね…」とため息。当然、帰りのバスへ向かうナインの足取りは重いままだった。
先発・大竹の背信がゲームプランをすべてぶち壊した。昨季は7戦して6勝1敗。しかし、昨季の竜キラーだった面影はまったくなかった。直球が走らず、中日打線の餌食になるばかり。オープン戦での不調から脱するどころか、2イニング1/3で7安打4失点の大炎上。首脳陣の信頼を裏切った。
「簡単に打たれすぎている」。大竹は反省しきりだが、原監督は我慢ならないようで、「期待を込めて先発させましたけど、変わり身という言葉は(今の大竹に)当てはまらないでしょう」と再調整させることを示唆。球場を後にする姿には重苦しい雰囲気が漂っていた。 (川越亮太)
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