食の軍師ドラマ版がGyaoでも配信
個人的にイチ押しの漫画である泉昌之(原作:久住昌之、画:和泉晴紀)の『食の軍師』のドラマ版が Gyao で無料配信されている。
第一話は「おでん屋台」での対決。対決と言いつつ、勝手な一人相撲なのだけど。
おでんの兵法
- 作者: 泉昌之
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 1998/10
- メディア: 文庫
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『かっこういいスキヤキ』内の短編『夜汽車の男』において、弁当の食べ方を異常なぐらいに気にするトレンチの男が、おでん屋台の兵法を妄想しながら食す。
相手が基本の大根三形の陣を敷けば、こっちは白三形の陣で対抗。
卵、ちくわぶ、はんぺんの美しさよ。白色で統一しながらありながら全て材料が違うというのがポイント。
普段、私たちが何気なく食べている料理…だが、そこには奥深い兵法が潜んでいる!!何を注文するのか? どんな順番で注文するのか? この選択によって「食の軍師」としての知力・能力・経験が現れる。
- 作者: 泉昌之,久住昌之,和泉晴紀
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2014/06/06
- メディア: Kindle版
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外食をしている時には、頼む順番やコストパフォーマンスなどをイジイジと考えるのが楽しい。特に独り呑みやサシ呑みをしている時には「ほほぅ」とか「次の一手は?」みたいな妄想をしたくなる心理をついている。ダジャレじゃねーかという事も含めて。
ドラマ版ならではの展開
ドラマ版では、屋台に女性二人組がきて対抗心を強めたり、連鎖注文で品切れになるなどの要素も加わっている。これはこれで面白い。でも、ライバルの力石とは焼肉屋でついに言葉を交わすってぐらいがよかったなー。
主題歌は在日ファンクで、「ぜいたく」というタイトルも核心を突いている。
- アーティスト: 在日ファンク
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2015/05/06
- メディア: CD
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ドラマ化を記念してか、原作コミックスの既刊が200円に値下がりしていた。3巻セットで600円。ドラマを観て、気になった人にはぜひ読んでほしい。
- 作者: 久住昌之,泉昌之,和泉晴紀
- メディア: Kindle版
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役者の演技や謎の三国志演出も光っている。『孤独のグルメ』のドラマ版がヒットしたから、食べ歩き系漫画のドラマ化が相次いでいるのだけど、『食の軍師』には『食の軍師』独特の魅力がある。