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「公有民営方式」で運行再出発 近鉄内部・八王子線

 三重県四日市市を走り、全国に3カ所しかないナローゲージ(特殊狭軌)の近鉄内部・八王子線が1日、新会社「四日市あすなろう鉄道」の運行に移行した。慢性的な赤字で廃線の危機にも見舞われたが、「公有民営方式」での再出発となった。

 内部線(5・7キロ)と、その途中駅で分岐する八王子線(1・3キロ)は1970(昭和45)年には722万人が利用した。しかし、360万人前後まで減少。年3億円の赤字が発生し、経営が困難になっていた。

 このため、市が鉄道施設と車両を保有し、近鉄と市が出資する四日市あすなろう鉄道が運行する公有民営方式に移行した。起点の四日市駅は「あすなろう四日市駅」に改称。線路幅が新幹線の半分ほどの762ミリという特徴も生かし、利用促進に取り組む。

 この日、就任した都司尚社長(57)は「内部・八王子線は長い歴史の中で常に地域にとって必要不可欠な公共交通の役割を果たしてきた。これからも永く地域に貢献したい」と話した。

(中日新聞)

新会社「四日市あすなろう鉄道」に運行が移行した近鉄内部・八王子線=1日、三重県四日市市で

新会社「四日市あすなろう鉄道」に運行が移行した近鉄内部・八王子線=1日、三重県四日市市で

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