20代からの節約術。年収300万円のサラリーマンが1年間で100万円貯めた件


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 まだまだ働き始めたばかりの20代。平均貯蓄額は150〜200万円前後と言われています。とはいえ貯蓄なしの世帯も3〜4割いるようです。
 申し遅れました。ライターの上野智と申します。編集プロダクションを経て現在カカクコム金融サービス部にて勤務しています。今回は編プロ時代、年収300万円ながらも1年間で100万円貯めることに成功した20代からの節約術を考えます。

目次

  • 20代から節約をはじめる鉄のオキテ
  • 鉄のオキテ1 無理せずひとまず貯金100万円を目指す
  • 鉄のオキテ2 小さな金額ではなく、大きな金額を削る
  • 鉄のオキテ3 家賃の更新時は交渉してみる!
  • 鉄のオキテ4 格安スマホを使って通信費を削減
  • 鉄のオキテ5 不要な保険には入らない
  • 鉄のオキテ6 ボーナスは貯金に回して自己投資へ
  • 節約のためのアイデア
  • アイデア1 ネットバンクで手数料節約
  • アイデア2 公共料金はカードで もしくはセブンイレブンで
  • アイデア3 家計簿アプリで記録をつけよう
  • 節約疲れしないためにメリハリを
  • メリハリ1 たまには高いものを食べる
  • メリハリ2 貯金を作るのはダイエットと似ている
  • まとめ 年間10万円でも貯められれば自信につながる

 自分の貯蓄額と平均を比べ一喜一憂せずとも、兎にも角にも貯金は大事。20代のいまお金を貯められる体質になっておいたほうがいいことは間違いありません。貯金があれば突然の出費があっても対応できますし、実は働き始めたばかりの独身の20代は、貯金が出来るチャンスでもあります。
 結婚や出産を経験すると否応なしに新たな出費がかさみます。20代のうちに貯金の習慣を身に付ければ結婚や出産など、今後の人生でも役に立つはずです。

20代から節約をはじめる鉄のオキテ

 楽しい20代。意識しなければなかなか貯金は貯まりません。20代のうちに意識したい節約術 鉄のオキテを押さえます。

鉄のオキテ1 無理せずひとまず貯金100万円を目指す

 老後に必要な資金は3,000万円とも1億円とも言われています。いきなり宝くじ並の金額を言われてもイメージが沸きませんし、20代のうちは、2〜3年かけてでもいいので100万円を貯めることから始めましょう。月3万円貯められれば、1年間で36万円。3年弱で達成できる計算です。
 一度、達成できればそれが自信につながるはず。貯めた100万円を元に株やFXなどに挑戦するのもひとつの手です。

鉄のオキテ2 小さな金額ではなく、大きな金額を削る

 「節約するぞ!」と心に決めたとき、多くの人が陥るのは細かな金額を削ること。例えば、普段飲んでいる牛乳を1本172円から、165円のものに変えたり……。その心がけは立派ですが、まとまった貯金が作れるまでにはかなりの時間がかかります。その間に「節約を頑張っているんだし、ちょっとぐらいご褒美でもう一品……」と何か購入してしまえば元も子もありません。まずは大きな金額を削りましょう。

鉄のオキテ3 家賃の更新時は交渉してみる!

 節約の基本は大きな金額を削ること。そして、毎月かかっている固定費を削ることが第一です。例えば、“家賃”。理想の家賃は手取り月収の3割程度に抑えること。かかる家賃を1万円でも減らせれば年間12万円の余裕が出ます。周りの物件の家賃相場と比べて高いのならば、更新時などに大家さんや不動産会社と交渉してみるのも手です。

鉄のオキテ4 格安スマホを使って通信費を削減

 次に大きな固定費と言えばスマホやネットの通信費。スマホに変えた時ショップ店員の言われるままに契約してしまった人も多いのでは。通話はLINEやSkypeにして、データ通信だけ行う格安スマホに切り替えるのも手です。

鉄のオキテ5 不要な保険には入らない

 保険料も見直すべき大きな金額。不必要で高い掛け捨ての生命保険に入っている人も少なくありません。掛け捨てではなく積み立ての貯蓄型にするだけで支出が一気に貯金に変わっていきます。

 このように、小さな金額をコツコツ削るよりも、一度大きな金額をガッツリ削った方が節約の効果は大きくなるのです。

鉄のオキテ6 ボーナスは貯金に回して自己投資へ

 サラリーマンならば、年2回、大きな貯金のチャンスがやってきます。1か月〜2か月分の月給分もらえるボーナスは非常に魅力的。「何を買おうかな」と心待ちにしている人も多いはずです。
 しかし、この虎の子のボーナスの使い方は貯金をする上で非常に大事です。もし仮にクレジットカードの支払いなどが残っている場合はまずにボーナスで一括返済しましょう。パートやアルバイトであれば借金は毎月の給与から支払っていくしかありません。ですが、サラリーマンはボーナスの力でマイナスからプラスに転じられるのです。
 年2回のボーナスを全額貯金に回せば、100万円単位での貯金は大分容易になってきます。とはいえ、全額を貯金に回すというのも酷な話ですので、金額を決めて3割は使うけれど、残りの7割は貯金に回すなどのルールを決めた方が良いでしょう。

節約のためのアイデア

ここからは節約によって1年間で100万円をためるための細かなアイデアをご紹介します。

アイデア1 ネットバンクで手数料節約

 節約ができない人の特徴を一つ挙げましょう。自分の銀行口座はいくつ持っていますか? ここで1つと答えた人は節約下手な可能性があります。2つ以上持っている人はセーフです。なぜなら「銀行口座を1つしか持っていない」=「金利に関心がない」から。
 銀行にお金を預けておけば、微々たる金額ながら利息が付きます。長きにわたって低金利が続いている日本ですが、たまに銀行は定期預金の金利キャンペーンを行っています。資金を移すのは手間ですが、少しでも利息を意識しているか否かで普段の心構えも変わってきます。そもそも銀行口座を複数持っていないのはNGなのです。

 2つ目、3つ目のの銀行口座を開くならばネットバンクがオススメ。インターネットだけで申し込みが完了しますし、ネットバンクは振込手数料が月に何度か無料になるところもあります。無料になるチャンスがあるのならば、それを利用しない手はありません。ATMの利用手数料も月数回無料になる可能性があります。お金を引き出したり、振り込むコストも考えてネットバンクを利用しましょう。

アイデア2 公共料金はカードで もしくはセブンイレブンで

 毎月かかる光熱費や税金の支払いでも実は節約が可能です。光熱費はクレジットカード払いにすれば、1%分は還元を受けられます。月に1万円払っていれば、年間12万円。1200円分はポイントで還元が受けられるというわけ。
 税金の支払いの際はnanacoを使ってセブンイレブンで行うのが特にオススメです。といっても、普通にレジでチャージして支払うのはNG。チャージの仕方にポイントがあります。nanacoにチャージするときはクレジットカードからチャージ。すると、nanacoチャージ時にポイントが貯まるのです。とはいえ、すべてのクレジットカードでポイントが付くわけではないので気をつけて。オススメは還元率2%のリクルートカードや、漢方スタイルカードなど。これらのカードがnanacoでのチャージ時にポイントが貯まります。

アイデア3 家計簿アプリで記録をつけよう

 「節約をする!」と決めた多くの人が「収支を確認するために家計簿を付けよう!」と思っては、手書きの家計簿が面倒になり挫折していきます。家計簿をつける作業はそもそも記入が面倒ですし、「無駄遣いの確認」なので、心理的にも辛い作業です。また、毎日レシートを記入する時間を作る時間がないのもごもっとも。
 最近はマネーフォワードZaimなど、「家計簿アプリ」が登場しています。銀行口座やクレジットカードの登録をすれば、すぐに収支が丸わかりになります。利用しない手はありません。面倒な家計簿はアプリに一元化してしまいましょう。
 アプリを起動すれば、日々の収入、支出の動きがすぐに分かりますし、グラフ化してビジュアルでもす直ぐに見せてくれる優れものツールです。ズボラで家計簿が続かなかった人は利用しない手はありません。

節約疲れしないためにメリハリを

 ずっと節約をしていると疲れてしまいます。ですから、節約にはメリハリをつけて楽しみを持たせるべきです。

メリハリ1 たまには高いものを食べる

 例えば、毎日ランチに1000円かけていたところ、節約のために300円の牛丼に切り替えたとしましょう。1週間で1000円×5日=5000円かかっていたものが、300円×5日=1500円になり3500円の節約です。でも、毎日のお昼ご飯が牛丼では飽きてしまい長続きしないはず。
 メリハリをつけるとするならば、1日だけは1500円のランチを食べに行く日を作りましょう。残りの日はお弁当を作って持って行ったり、カップ麺やハンバーガーで乗り切るんです。毎日お弁当を持って行くのも朝起きるのが辛かったり、面倒だったりしますが、「今日乗り切れば、明日はランチに美味しいものが食べられる」と思えれば、我慢できるはず。無理せず節約を続けるためには、ご褒美や気を抜く日をこまめに作っていくことが大事です。
 メリハリを付ける方法はさまざまなところで応用できます。毎日居酒屋に飲みに行っていた人は、「飲みに行くのは週に1日だけ。あとは自宅でビール一本まで」と決めて実行すれば飲み代が節約できます。洋服の買い物も「月に1着だけ買うけど、とことんまで自分の好きなデザインと柄を選ぶ」とすれば、それを選ぶ楽しみが生まれるし、自然と我慢ができるはずです。

メリハリ2 貯金を作るのはダイエットと似ている

 よく節約はダイエットと例えられます。ダイエットの方法は主に2パターン。自分の食べる総カロリーをコントロールするか、運動して燃焼するカロリーを増やすかです。食べるものと燃焼させるカロリー、両方をバランスよく行えれば自然と痩せて適正体重を維持できる体になります。
 貯金にも2パターンあります。入ってくる収入を管理し、出て行く支出をコントロールする。もちろん入ってくる収入が多いことに越したことはありません。サラリーマンでも副業や株、FXなどで給与所得以外に収入先があればなおよし。そして、出て行くお金をなるべく少なくすることで、手元に残る貯金は増えていきます。ダイエットしなくても自然と適正体重をキープできている人、意識しなくても自然とお金が貯まる人は、このバランスがいいからですね。
 ダイエットの手法として注目された「レコーディングダイエット」。これは、食べたものとそのカロリーを記録することで、自然と「1日の摂取カロリーをオーバーしちゃうからもう一品は食べない!」と意識できるようになり、結果痩せられるというもの。貯金を作るときも同じように家計簿アプリで日々の支出を記録し、「今月はこれ以上買うと貯金が出来ないから、これ以上の買い物は止めておこう」と思えれば自然と貯金が出来るようになっていきます。レコーディングダイエットならぬ、レコーディング貯金。預金通帳を見るのが好きな人には記録するのは向いています。

まとめ 年間10万円でも貯められれば自信につながる

 最初から「ガンガン貯めるぞ!」と意気込んでもなかなか、上手くは行かないもの。1年で100万円ではなく、少しずつでもいいので、コツコツと節約をしていくのが無理なく貯金を続けるコツです。年間10万円でも貯められれば自信に繋がります。ひとまず、今日から意識と生活を変えてみてはいかがでしょうか。

( 執筆:上野 智 / 編集者:仁田坂淳史 )

上野 智
1986年10月長野県生まれ。編集・ライター。編集プロダクション ミドルマンを経てカカクコム 金融サービス部。週刊SPA!、ダイヤモンドZAi、DIMEなどの雑誌・WEB媒体で執筆。株・FX・不動産・クレジットカードなどの金融ネタを主に手がける。趣味はお酒と料理。