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2015年4月1日

2015年4月 1日 (水)

【ネタバレあり】「ソロモンの偽証 前篇」を観てきました。設定がかなり強引でイマイチ。

「ソロモンの偽証 前篇」を,映画の日に合わせてようやく観てきました。
特に惹かれる映画ではないのですが,岩田華怜が出ているという理由だけで観に行きました。

正直しんどい映画と思いました。いろいろ空気が殺伐としていて。後編観たい気なくします。
せっかくだから観るとも思うけど。

事件が起こったのが1990年12月25日で,そのとき岩田華怜らの学年は中2って設定ですが,リアルの私はそのとき中3でした。

この映画では,校内暴力がはびこっていた過去を描きたかったのかとも思いますが,もう私の中学時代はそれほどでもなかったです。
私の親戚のお姉さんなんかは,それこそタバコやシンナーをやって補導されたとか聞いたこともあります。シンナーで火災になり,お友達が死んだとかいう噂まで聞きました。

さらにそういえば,自分の記憶をたどると,中2か中3だかのときに,朝登校してきたら学校の窓ガラスがいっぱい割られていたことがありました。
それでもどうせ授業はされるのだろうと思って私は窓ガラスの割れた教室に入って席にいましたが,その後全校集会になってその日は帰ったのかな?

私はけっこうフツーに思っていましたが,学校のほうは普通と思わなかったのでしょう。
その後テレビ局も来てニュース報道もされましたし。ちなみに兵庫県多可郡の中学校のお話です。

そういう状況を知っていますから,けっこう冒頭のほうで校内しかもクラス内で死人が出たのに,担任が通知表を渡している描写を見るだけで,もうそれだけでリアリティが全然ない気がします。

その上の物語ですから,リアリティがあるようには思いませんでした。

特に,レビューを見ても皆さん疑問に持っていませんが,大人たちが疑問に思うものについて捜査をしないからといって,だから裁判になるという筋書きが強引すぎると思います。

そして,藤野涼子が本当に疑問に思ったならば,本来裁判ではなくて”探偵”になると思います。真実を探す探偵に。
そこで藤野さんはシャーロック・ホームズのように,華麗に知恵を働かせて,事件の全貌を暴いていくのです。

ところがこの作品では,藤野さんはいきなり裁判することを言い出しました。
裁判って,”刑事”と”民事”があって,一般的なのは私のやっているような民事訴訟のはずですが,この作品ではいきなり刑事訴訟ありきの話になってしまっています。
そこで犯人を仕立て上げ,後篇に向かって検察側・弁護側・裁判官(判事)側それぞれが意見を言い合うようです。

私は,藤野さん自らが”犯人を仕立て上げ”ること自体に,非常に違和感を感じました。

刑事事件ってそもそも一旦,容疑が確定したと警察が判断し,逮捕された者に対して為されるものです。
然るに本作品の場合,事件の全容がよく分かっていないので,容疑も確定してないわけです。

そんな状態で刑事事件に仕立て上げ,中学校の生徒が裁判らしきものを為すこと自体が,仕立て上げられた犯人(大出)に対する冒涜であると考えます。

その上でヒロインの藤野さん,いつの間にかちゃっかり検察側に立って,公平に検討すべき自分を忘れてしまっています。

本当に自分の意思を貫くならば,”裁判”という仕組みに当てはめることを考えるだけでなくて,上にも書いたとおり,探偵となって,自分ですべての真実を暴くと思います。

そうしていないところがどうも,いまの”醒めた”世相を表しているようで,非常に居心地の悪いものを感じました。

けれども,これは仕方ないのかも知れませんね。

”裁判”だけでなく,日本ではあまり普及しているとはいえない”陪審員”を作品に最初から当てはめていることから,これは日本の裁判員制度を当て込んだ小説なのだろう,と予想がつきます。

そこで調べると,日本で裁判員制度が導入されたのが2009年5月21日,そして原作小説の連載は,2002年から2011年までに及ぶ長編小説です。
裁判員制度の制度設計は1999年7月27日から為されているので,原作はそれを当て込んだものと考えられます。

だから,裁判員制度が適用になる刑事訴訟にせねばならなかったのでしょう。

とにかく,本来探偵として全貌を調査すべき内容にもかかわらず,また仮に裁判とするに当たっても,当事者間でなにを訴えてもよい民事訴訟とすべきところ,どうしても”裁判員制度”ありきで物語を作ってしまったがために,ストーリー的にボロが出ている気がします。

役柄は,三宅樹理役の石井杏奈が不気味な役を怪演していて,主演の藤野涼子を食っている気がします。
この子調べたら,アイドル E-girlsのメンバーで,映画,ドラマ,CMと,かなりこなしているようです。

彼女以外の中学生連中はみんな,素人っぽい演技な気がしました。
私の応援するAKB48の岩田華怜もチョイ役で,とりたてて上手いとも思えるほどでもありませんでした。残念。

時代考証ですが,電車でE217系が映りこんでいます。しかしE217系は1994年登場なので合いません。
また,マンションのロックもあんなタイプ1991年頃にあったっけ?と思いましたが,他の方からもおかしいと指摘されています。
セブンイレブンの描写もあったようですが,そこまでは気づきませんでした。
また,きっと1991年にはなかったと思われるマンションが,背景にたくさん映っているようにも思いました。

最後に纏めると,小説としてゆっくりと読むには面白いのかも知れませんが,数時間の映画に詰めたら,どうしても破綻したストーリーのほころびを隠しきれていない気がしました。

今日はすたみな太郎西新井店からの,「ソロモンの偽証 前篇」でした。

すたみな太郎西新井店,火災の影響はどうなのかな?と思っていましたが,とくにどこかが焼けた感じにも見えませんでした。

テーブルのうちの6割くらいの営業で,あとは社員さんとか管理会社の方が点検されてました。
火元というよりも,”念のため”感のほうが強かったです。

しかし,すたみな太郎火災のニュースは辺りに知れ渡っていたのでしょうか,いつもと比較したら人数少ない気がしました。
まあ平日ですしね。

「ソロモンの偽証 前篇」の感想は改めて。

4/1だからってエイプリルフールネタをまたまた・・・と思ったらガチでそういう犯罪あるんやな。→ 塚原係長の行為は公務員職権濫用罪にあたるのではないでしょうか。

他の書き込みも合わせて,コレアンチのネタ投稿やろ,と思いつつ念のために検索したら,”公務員職権濫用罪”ってガチで刑法に規定がある。

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http://onicchan.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/post-1aac.html#comment-110623738

内容:
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塚原係長の行為は公務員職権濫用罪にあたるのではないでしょうか。
懲戒免職になるかもしれませんね。

投稿: | 2015年4月 1日 (水) 12時13分
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Wikipediaにおける,公務員職権濫用罪はコレ。

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公務員職権濫用罪 Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E5%8B%99%E5%93%A1%E8%81%B7%E6%A8%A9%E6%BF%AB%E7%94%A8%E7%BD%AA

公務員職権濫用罪(こうむいんしょっけんらんようざい)は、刑法193条に規定されている犯罪類型であり、公務員がその職権を濫用して、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害する行為を内容とする。

概要[編集]
本罪は、刑法193条以下に規定された、公務員が職権を濫用して、またはその職務を行う際に違法な行為をすることを内容とする犯罪(職権濫用の罪)のひとつである。職権濫用の罪の保護法益には、公務の公正さに対する信用という国家的法益と、職務濫用行為をされた相手方の行動の自由という個人的法益との両面があるとされているが、刑法学界においては、個人的法益の側面が重視される傾向にある。

また、職権濫用の罪は、犯罪の性質上、検察官が起訴を不当に怠る場合が生じる可能性が高いため、検察官の起訴独占主義の例外として、裁判所の決定により審判に付する手続である準起訴手続が適用される(刑事訴訟法262条)。

「職権濫用」の意義[編集]
公務員による職権濫用というためには、当該公務員が一般的職務権限(職権)を有していなければならない。判例によると、本罪でいう「職権」とは、必ずしも法律上の強制力を伴うものであることを要せず、それが濫用された場合、職権行使の相手方に義務のないことを行わせたり、行うべき権利を妨害するに足りる権限であれば十分であるとされる(最高裁判所第二小法廷昭和57年1月28日決定刑集36巻1号1頁)。

「濫用」とは、当該公務員の職権の範囲内にある事項につき、「実質的、具体的に違法、不当な行為」をすることをいう。

一般的職務権限に属さない事項につき人に義務のないことを行わせた場合等は、強要罪の問題となる。

法定刑[編集]
法定刑は、2年以下の懲役又は禁錮である。
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公務員は起訴されたらその時点で懲戒免職やから,塚原が懲戒免職になる可能性はあり得る。
まあ私がそこまで追い込むかどうかは別として。
念のため,刑事訴訟法262条をチェックするか。

東京都が塚原に関して,公務員職権濫用罪で訴えたり,訴える前に何らかの処分を下したとしても,私の知ったこっちゃないし。

とりあえず,こういう罪を知らせてくれる人がいるということは,必ずしもアンチ工作員だけではないということ。

ありがとう。

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