トップページ国際ニュース一覧中国空軍 西太平洋上空で初の訓練
ニュース詳細

中国空軍 西太平洋上空で初の訓練
3月30日 21時20分

中国空軍は30日、西太平洋上空で初めて訓練を行ったと発表し、海軍だけでなく空軍の活動範囲も確実に広げていることを誇示しました。
中国空軍の報道官は30日、空軍機が台湾とフィリピンの間にあるバシー海峡から西太平洋に出て遠洋訓練を行い、当日中に基地に戻ったことを明らかにし、「規定の訓練目的を達成し、首尾よく任務を果たした」と発表しました。
訓練の詳しい内容や、参加した航空機の種類や数などは明らかにしていませんが、報道官は「遠洋訓練の実施は空軍部隊の作戦能力を高めるのに効果的で、大国の空軍では一般的に行われている」としたうえで、「訓練は国際法に適合しており、特定の国や目標に向けたものではなく、いかなる国や地域の脅威にもならない」と主張しました。
西太平洋では、中国海軍がこれまでも艦船や航空機による訓練を行っていますが、報道官によりますと、中国空軍が西太平洋上空で訓練を行うのは初めてだということです。
中国はおととし11月、沖縄県の尖閣諸島の上空を含む東シナ海の広い範囲に防空識別圏を設定し、去年5月と6月にはこの空域で中国の戦闘機が相次いで自衛隊機に異常接近しました。
また、去年12月には中国軍機が沖縄本島と宮古島の間の公海上を通過して東シナ海と太平洋の間を往復し、航空自衛隊の戦闘機がスクランブル=緊急発進する事態も頻発しました。
中国は今回の訓練実施の発表で、海軍だけでなく空軍の活動範囲も確実に広げていることを誇示しました。

関連ニュース

k10010032941000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ