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中国専門家「日米は世界の多極化直視を」
3月28日 9時13分

中国が提唱するアジアインフラ投資銀行への参加に、日本とアメリカが慎重な姿勢を示していることについて、中国の専門家は、世界がアメリカ一極集中から多極化に向かうなか、両国はこれを直視して参加を検討すべきだという見方を示しました。
北京大学国際関係学院の王勇教授は、アジアインフラ投資銀行にヨーロッパの国々や韓国が参加の意向を表明したことについて、「ヨーロッパの参加は銀行の国際的な合法性と名誉を高め、アジア太平洋地域のアメリカの同盟国を動かした。銀行は間違いなく彼らに利益をもたらす」と分析しました。
一方、日本やアメリカが参加に慎重な姿勢を示していることについては、「アメリカは中国が新しい銀行を対外政策の道具として使い、アジア太平洋地域でアメリカの外交戦略の効果が弱まることを懸念している。日本も今の国際金融秩序の中での既得権益を守ろうとしている」と指摘しました。
そのうえで、「世界はアメリカ一極集中から多極化という新たな秩序に向かっている」として、こうした現実を日本やアメリカは直視すべきだとしたうえで「それでもアメリカがかたくなに反対するなら、国際的な協力と改革に消極的で覇権を維持したいだけの国と見なされる。アメリカは政策転換が必要で、これは試金石だ」と述べました。
さらに「自国の企業がインフラ事業に参加できるかどうかは出資しだいだ」として経済的な観点も重視すべきだとの見方を示しました。

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