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中国 AIIBで日米と意思疎通続けたい
3月31日 23時01分

中国が設立を提唱するAIIB=アジアインフラ投資銀行に日本とアメリカが参加を表明していないことについて、中国外務省の報道官は「参加するかしないかは各国の決定を尊重する」としたうえで、「意思疎通は続けたい」と述べ、日本やアメリカとの協力を望んでいるという姿勢を強調しました。
アジアインフラ投資銀行について、中国政府は、31日までに参加の申請をした国は銀行の枠組み作りの交渉に加われるとしていて、これまでに合わせて46か国が参加を表明し、申請しました。
一方、日本とアメリカは、銀行の運営に不透明な点が残るなどとして、今のところ参加に慎重な姿勢を崩していません。
中国外務省の華春瑩報道官は31日の記者会見で、「アジアインフラ投資銀行の設立を提唱したのは、中国が国際社会でより多くの責任を持ち、今の国際的な金融秩序を補完しようという建設的なふるまいだ」と主張しました。
そして、「われわれはすべての国の積極的な参加を歓迎するが、参加するかしないか、参加するならいつするのかは各国の決定を尊重する」と述べました。
そのうえで、「関係国との意思疎通は続けたい」と述べ、日本やアメリカとの協力を望んでいるという姿勢を強調しました。

加入期限迎えるAIIB

AIIB=アジアインフラ投資銀行はアジアの発展途上国のインフラ整備を支援するとして中国が設立を提唱しているもので、31日までに参加の申請をすれば創設メンバーに加われるとされています。
これまでに、東南アジアや中東の国々のほか、イギリスをはじめとするヨーロッパの先進各国、新興国のロシアとブラジル、それにアジア太平洋地域におけるアメリカの同盟国の韓国やオーストラリアなど、合わせて46か国が参加を表明し、申請しました。
また、台湾は今後、参加を申請するとしています。
一方、日本とアメリカは、銀行の運営に不透明な点が残るなどとして今のところ慎重な姿勢を崩していません。
創設メンバーの国々は、今後、出資比率など銀行の具体的な枠組み作りを進めて、ことし6月末までに設立協定を締結し、各国による協定の批准を経て年内の銀行設立を目指すことになります。
中国政府は、31日までに参加の意向を表明しなくても銀行に参加することは可能だとしていますが、銀行の枠組み作りには加わることができないものとみられます。

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