プロフェッショナル 仕事の流儀「就職活動応援スペシャル」 2015.03.30


今年も巡ってきた就職活動略して「就活」の季節。
その「就活」に挑む皆さんを徹底的に応援したい!そこでこれまで番組に登場したプロフェッショナルたちの協力を仰ぎ就活の極意を取材。
採用する側はどんな人材が欲しいのか。
なかなか聞けない本音に迫った。
更に実戦的な面接攻略法も!どんなふうに思います?う〜ん…。
そして「仕事」を10年にわたって見つめ続けてきた「プロフェッショナル仕事の流儀」。
仕事とはそして就職とは何か。
プロフェッショナルたちが導き出す答えとは。
就活する人も見守る家族もそして今仕事に悩むあなたも。
今夜は就活を通して「仕事」を見つめ直す48分。
いってきます。
「プロフェッショナル」就活応援スペシャル。
まず最初に取材班が訪ねたのは「今回のテーマといえばこの人」というプロフェッショナルだ。
企業と人材の事を知り尽くした採用支援のプロフェッショナル…森本さんは名だたる企業と新たな活躍の場を探す人とのマッチングに2,000以上携わってきたエキスパートだ。
森本さんは就活で大事な事は突き詰めれば2つの事に尽きると言う。
まずやっぱり自分自身を見つめながら自分を知るという事とあとは世の中の業界だったり企業だったりという事を知る。
この両面かなというふうに思います。
まず森本さんは自分を知る際の極意を教えてくれた。
「自分史作り」は自分を知るための比較的オーソドックスな方法だ。
だが森本さんはその表に気持ちの浮き沈みを表す線も書き入れると自分の性格や興味がより分かり効果的だと言う。
そしてこんなアドバイスもしてくれた。
森本さんは自分を知る時には友人や家族など周りがどう評価するかも必ず調べるべきだと言う。
そしてその周りの評価と自分自身の評価に「ズレ」を発見できたらそれこそがチャンスだと語る。
次に森本さんが教えてくれたのは「会社を知る」際の極意。
会社を調べる時にはどうしても知名度やイメージに流されがちだが森本さんはこんな視点から会社を見る事を勧める。
「自分を知る」そして「会社を知る」極意を森本から聞いた取材班。
次に実際に人材を採用する側のプロフェッショナルにずばりどんな人が欲しいか尋ねる事にした。
まず会いに向かったのは経営のプロフェッショナル…新浪が番組に登場したのは2006年。
この投資は既存店をあげるために…。
もともと大手商社のサラリーマンだった新浪。
その新浪が巨大コンビニチェーンの経営者となり奮闘する姿を描いた。
それから8年後の去年新浪はその手腕を買われ大手総合飲料メーカーの社長に就任。
大きな話題となった。
常に新たな挑戦を繰り返してきた新浪。
その新浪が自らの半生と照らし合わせながら求める人材像をこう表現した。
そして新浪は「人と違う事をやりたい」という心を伸ばすにはこんな事をすべきだとアドバイスしてくれた。
更にもう一人「プロフェッショナル」に登場した経営者を訪ねた。
お久しぶりです。
いやいやここが…。
人生で13もの事業をおこした異色の経営者…30代で中古ピアノの販売に道を切り開き50歳で後に最大手となる古本チェーンを創業。
そして今…。
立ち飲みスタイルでリーズナブルに高級料理を楽しむという店を展開。
「飲食業界に革命を起こした」と言われている。
そんな坂本が事業を担う仲間として求める若者像とは一体どんなものか。
坂本の経験によれば自分をさらけ出せる人は事業が苦しい時にもふんばる力があるのだという。
そして坂本は自由な時間が多い学生時代にこんな事をしておくとよいのではとアドバイスしてくれた。
企業はどんな人材を求めているか。
現場サラリーマンのプロフェッショナルにも話を聞く事にした。
秒単位の緻密な計算を重ね列車のダイヤを作成する通称スジ屋。
すご腕として業界を驚かせてきたプロフェッショナルだ。
現在は豊富な知識を買われベトナムやインドネシアなど新たに地下鉄を開業する国々の技術指導に飛び回っている。
牛田は多くの若者を指導してきた経験から共に働きたい人物像をこう表現した。
ではどうしたらワクワクした気持ちで仕事と向き合えるのか。
仕事のかたわら就職面接の指導もしている森本千賀子さんにその秘訣を教えてもらう事にした。
面接を受けるのは今まさに就職活動中の大学3年小山翼君。
映画サークルの代表を務め映画会社が志望先の一つです。
じゃあ希望する業界だったり企業だったりそのあたりを教えて頂けますか。
映画制作のサークルに入っておりましてそこで監督とか編集をやってましてそれで企画から最後の完成までというのを見ていましたのでそれに携われる仕事がやりたいなと思いまして映画業界に志望しました。
おお〜上々の滑り出し。
いいぞ小山君!インカレの団体だったのであまり…そのためにミーティングのしかたをふだんから変えてみたりという事もしましたしふだんからコミュニケーション取るっていうのがほんとに大事だなと思いました。
おやおや?森本さんが少し小山君の答えに満足していないみたい。
そうですね…。
また映画の話になってしまってサークルの話になってしまうんですがやはり1つのものが完成してそれをこうちゃんと発表する場ですごい大勢の皆さんに自分の映画を見てもらったっていうのがすごくうれしくてやりがいを感じましたはい。
(ブブー)あぁついにここで森本さんから駄目出しが出てしまいました。
一生懸命話してくれてたんですけども話す内容と話す態度というのと多分両方あると思うんですけどもまず態度の方で言うともっとやっぱり自信を持って話をしてほしかったかなと。
多分そこを話すのってもう「よしきたぞ」みたいな。
自分のフィールドの話に持ってこれたみたいな事で言うとほんとに熱く語っていい場面だと思っているんですけどもその熱さみたいなのがちょっと伝わってこなかったかなと。
あとは具体的なエピソードとか何であえてそういうふうに言ったかというとやっぱり面接官の方との共感というのがすごく大事だったりしていまして。
例えば学祭とかでやって具体的にはこれぐらいの人数の方々に対して映画の放映をした時に例えばこういう反応があったとかという臨場感というんですかね。
それがちょっと正直言ってなかなか私の中では得られなかったというのが少しもったいなかったところかなというふうに思っています。
更に面接は進み…。
そうですね動物…。
(森本)ちょっと教えて下さい。
そうですね…そうですね…。
なかなか答えが浮かばない小山君。
でも森本さんどうしてこんな質問をしたんですか?よくアドリブって話をしますけれども想定外の質問に対してどう回答して頂けるかという。
瞬間的にその人の価値観だったりその人らしさみたいな事をこちら側としては理解したいしそこをやっぱり出して頂きたいなと思っていて。
考えて話すんじゃなくてほんとに瞬発的なその人のいわゆる思考みたいな事を確認したかったという事ですね。
森本さんはこうした突然の質問への対応力も結局はどれだけ自分自身を知っているかにかかっていると言います。
例えば自分史みたいなもので生まれてから現在に至るまで具体的にどういうシーンで自分は楽しかったとかうれしかったとかっていうのをもっと細かく見ていって自分の事を客観的に見つめるみたいな機会を持っておくとか。
あとはほんとに常にアンテナとしては張り巡らせて感性みたいな事を磨いておくというんでしょうかね。
さすが面接のプロ森本さん。
いろいろな発見がありました。
小山君これを生かして就活頑張ってね!取材を進めていたある日。
森本から就活生に向けた長い一通のメールが届いた。
そこには日々悩む事の多い就活を何とか乗り越えてほしいという思いがつづられていた。
苦しい日々を乗り切るヒントをプロフェッショナルたちから集められないか。
そんな思いを持ってある男のもとを訪ねた。
現役最年長のプロ野球投手…過酷な競争にさらされるプロ野球の世界を実に30年間生き抜いてきた鉄人だ。
この山本も若き日苦悩に満ちたつらい時を過ごした。
山本は高校3年の秋中日ドラゴンズからドラフト5位指名を受ける。
甲子園出場の経験もなく自信はなかったが周囲の声に押され入団を決めた。
だがやはりプロは甘くなかった。
(歓声)1年たっても2年たっても3年たっても全く芽は出なかった。
先の見えない苦しい日々。
だが山本はだからといってくさったり無為に過ごす事はなかった。
その当時の自分をこう振り返る。
よいしょ!山本はチーム練習以外にもランニング投げ込みそして筋力トレーニング。
よいと思える事は思いつく限り全てやったという。
だから山本は若手選手にいつもこう話す。
(若手選手たち)はい。
その事を今就職活動する人に置き換えるとすればどうなるのか。
山本なりの考えを語ってくれた。
更に我々は北九州にこの男を訪ねた。
製品を包む「包装」の世界の知る人ぞ知る最高峰。
温水洗浄便座などの包装の設計で業界に革命を起こしてきた。
段ボールに細かな切れ目を入れるだけで複雑な立体を組み上げる方法を独自に追求。
作業の手間や製品の破損も激減させこれまでに実に数十億の利益を会社にもたらしたすご腕だ。
我々が訪れたこの日岡崎は社員を集めて「岡崎塾」と呼ばれるセミナーを行っていた。
だがそんな岡崎にも長く苦しい不遇の時代があった。
もともと負けん気が強くけんかっ早かった岡崎。
入社当初任された風呂釜づくりの現場。
やりがいを見いだせず度々上司とぶつかった。
しかし20代半ば心を入れ替え次第に仕事に打ち込み始める。
2年後には業務が優秀だと社内の表彰を受けるまでになった。
すると社内の花形である製品開発の部署への異動が決まった。
ところがそこはとんでもないところだった。
階段下の物置。
岡崎が命じられたのは製品の開発ではなく当時誰からも軽んじられていた包装の開発だった。
悔しさをバネに仕事に必死に取り組んだ岡崎。
しかしその努力が報われず営業部に異動させられた事もあった。
だがそれでもくさらず営業の仕事に打ち込んだ。
するとある日会社の上層部から「前の部署に戻り包装の改良に取り組んでくれ」と言われた。
仕事を始めて20年。
ようやく自分の力を本当に発揮できる場所にたどりついた。
すみません…。
回り道をした自分だからこそ思う事がある。
苦しい時期を乗り越える心構え。
だがそうして就職活動をやり通しても結果として希望していた職に就けない事もある。
次はそうした人の勇気につながる人生を歩んだプロフェッショナルだ。
高校女子バスケット界で圧倒的な実績を残し続ける監督…
(笑い声)3大主要大会の全国優勝をここ30年で通算57回成し遂げている男だ。
今バスケットボールコーチを「天職」と言い切る井上さん。
だがそんな井上さんも若き日暗中模索の時を過ごした。
井上さんがバスケットを始めたのは中学生の時。
しかし大学時代壮絶なシゴキに遭いすぐに退部を余儀なくされた。
同好会を作ってバスケットは続けたが特に将来や仕事に対する夢は描けなかった。
卒業後とりあえず採用通知が来た医療機器の会社に入社した。
だがどうしてもやりがいが見いだせそうにない。
結局僅か3か月で退社してしまった。
しかたなく地元の愛知に戻りたまたま募集していた中学の体育教師になる事にした。
そこで「やってみないか」と誘われたのがバスケット部の顧問だった。
始めた時はごく軽い気持ちだった。
だがその後指導法の研究が実ってチームが勝てるようになりその喜びを子供たちと分かち合うようになると次第にのめり込んでいった。
そして大学を出て13年後現在の高校に専門コーチとして呼ばれる。
ついに天職である「バスケットボールコーチ」という仕事にたどりついた。
そんな半生を井上さんはこう振り返る。
「ただ一つあるとすれば…」と井上さんは言う。
目的が定まらずやりたい事が見えなかった時期もあった。
それでも井上さんはどんな時も人生に失望しなかった。
今井上さんが日本一を目指す熱血指導と同じだけ力を入れて行う事がある。
チームの中で試合に出られない選手の卒業後の進路を必ず見つけてあげる事だ。
華々しい活躍はできなくとも諦めず練習しチームと共に戦いムードを盛り上げる。
どんな時でも失望せずに努力すれば報われる事を井上さんは伝えたいと思っている。
そして最後に登場するのはこの人。
名人の誉れ高い…よわい90を前にしてなお高みを目指し続ける男。
(取材者)いやとんでもないです。
そんな小野二郎の若き日をたどる事は人と仕事の関係を見つめる上で極めて示唆に富んでいる。
二郎は大正14年静岡生まれ。
幼い頃昭和恐慌が起こり父の収入が激減。
奉公に出る事になった。
奉公先は地元の料亭。
小学校に通いながら掃除出前皿洗いと深夜まで走り回った。
二郎は生来不器用で何をやっても時間がかかりどなられてばかりいた。
そんな仕事との出会い方をした小野はやがて努力を積み研さんを重ねすし職人として名人と言われるまでになった。
今「仕事」というものをこう捉える。
だから私なんかだってもう何十年だ…80年。
(取材者)仕事が?はい。
「就いた仕事が天職」。
80年働く男はそう言って今日もつけ場に向かう。

(主題歌)就職はゴールではなくてまさにスタートラインだと思います。
ビジネス人生にとってのまさに出発点だと思っています。
是非それを活用して自分にとっての社会とは何なのかっていう事の答えを是非見つけて頂きたいなと思います。
頑張って下さい。
就職したい先で自分自身が何か学べるとか何か自分がやりたい事がやれそうだなって事がすごく重要で。
そう思ったら大中小関係ないんでねチャレンジしてもらいたいなと。
チャレンジする方がチャレンジしないよりも圧倒的に自分の成長につながるんで。
これから新しい社会に踏み出していってそしてうまくいくコツっていうのはやっぱり自分に対して常に正直であってほしいと思います。
それを心に願ってればあなたの人生輝くと思います。
報われない努力はないと思いますので前向いてしっかり頑張って頂けたら。
これからの人生の方が何倍も長いですから。
つらいと思わずに一生懸命頑張ってほしいと思います。
仮に第一希望の会社に入れなくてもやっぱりその会社に入っていろんな仕事をやっていってそこでいろんな事を見いだしていけばきっといい仕事に巡り会えると思うんですね。
あとはそこでその道のプロフェッショナルになれば僕はいいかなというふうに思いますね。
2015/03/30(月) 22:00〜22:50
NHK総合1・神戸
プロフェッショナル 仕事の流儀「就職活動応援スペシャル」[解][字]

就職活動、略して“就活”真っ最中の今。就活に挑む学生を応援するスペシャル番組を放送!実戦的な“攻略法”から“心構え”までを、あの経営者あの野球選手に徹底取材!

詳細情報
番組内容
就職活動、略して“就活”真っ最中の今。当番組では就職活動に挑む学生を応援するスペシャル番組を放送する。これまで10年にわたって一流の仕事人たちを描いてきたネットワークを武器に、実戦的な“攻略法”から“心構え”までを徹底取材。そしてさらには“仕事とは何か”を、もう一度見つめ直す。あの経営者が、あの野球選手が、あの職人が語る、仕事論、就職論とは?見守る家族も、そしていま仕事に悩むビジネスマンも必見!!
出演者
【語り】橋本さとし,貫地谷しほり
キーワード1
仕事とは何か
キーワード2
就活とは何か

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:296(0x0128)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: