記事詳細
インドのパドマ勲章に日印協会顧問の三角さん、歴代首相と親交…戦前はインパール派遣
更新【ニューデリー=岩田智雄】日本とインドの交流に長年にわたり貢献した公益財団法人、日印協会顧問の三角佐一郎さん(98)=東京都杉並区在住=が3月30日、インドのために卓越した働きをした人に贈られる「パドマ勲章」をインド政府から受けた。三角さんは31日、ニューデリー市内で産経新聞などのインタビューに応じ、「日本とインドは明治時代からお互いを尊敬してきた。今後もそれは変わらない」と受章の喜びを語った。
三角さんは第二次大戦前の1937年から日印協会で働き、戦時中には旧日本軍の要請でインド情報の収集のため旧ビルマ(現ミャンマー)に派遣され、印北東部インパールも訪れた。専務理事や副会長などを経て、2007年に顧問に就任。日印の交流促進で中心的な役割を果たしてきた。
独立運動家のチャンドラ・ボースや歴代印首相とも親交があり、モディ首相が昨年訪日した際には、モディ氏と固く抱擁した。
受章したのはパドマ勲章で2番目に上位のパドマ・ブーシャン。日本人には過去に5人に贈られた。最高位のパドマ・ビブーシャンは日本人1人が受章している。