40年前の1969年、4人をピストルで撃ち殺し、“連続射殺魔”として逮捕された永山則夫。19歳で逮捕され、1997年に死刑を執行されるまでの28年間、永山は獄中で実に多くの対話を繰り返していた。
著名人や市井の人々との1万5千通を超える手紙でのやりとり、永山が人生で初めて心から信じた女性や、裁判を支えてきた支援者との面会室での会話や書簡などである。そうした対話をつぶさに見ていくと、当時の時代や永山を取り巻いていた環境、そして、揺れ動き変わりゆく永山の人間像が見えてくる。
裁判員制度や死刑制度に関心が注がれる現代。今回の番組では、未公開の書簡や、初めて明かされる証言などを数多く取り上げていきながら、永山と対話を深めた人を訪ね、当時を振り返り、現代にも通じるさまざまな問題について考えていく。 |