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流産恐れの「リンゴ病」、4週連続増- 東京が最多、警報値上回る地域も
ほおが赤くなることからリンゴ病とも呼ばれる「伝染性紅斑」の患者報告数が4週連続で増えていることが31日、国立感染症研究所のまとめで分かった。東京都や埼玉県など首都圏で報告数が多かった。県内の一部地域で警報基準値を上回った新潟県は「妊婦が感染した場合は、胎児水腫や流産・死産の原因となることがある」として注意を呼び掛けている。【新井哉】
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今月16日から22日までの週の患者報告数(小児科定点医療機関約3000か所)は、前週比5%増の定点当たり0.41人となった。都道府県別では東京が0.86人で最も多く、次いで埼玉(0.83人)、宮城(0.74人)、神奈川(0.66人)、福岡(0.64人)、千葉(0.63人)、鹿児島(0.58人)、大分(0.56人)、静岡(0.53人)、新潟(0.49人)などの順だった。
一部の地域で流行しており、福岡県の福岡市城南区(3.33人)や新潟県の魚沼(3.0人)、神奈川県の小田原(2.67人)、埼玉県の加須(2.4人)などの保健所管内で警報基準値の2.0人を上回った。前週より増えた千葉市は「過去10年の同時期と比べると最多となっている」と指摘。神奈川県も「昨年の11月以降報告数が多い状況」としている。
伝染性紅斑の原因はヒトパルボウイルスB19感染で、10―20日ほどの潜伏期間の後に、ほおに赤い発疹が現れた後、手や足にも網目状の発疹が現れる。小児が感染してもほとんどが重症化せずに軽快する。
一方、成人では、ほおの赤い発疹などの特徴的な症状が出ることは少ないが、強い関節痛のために歩けなくなることもある。妊婦が感染すると、本人には全く症状がなくても胎盤を介して胎児に感染し、流産や死産となる可能性があるという。
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