信号機:「自転車専用」福岡県内に登場 2段階右折を誘導

毎日新聞 2015年03月31日 12時24分(最終更新 03月31日 13時03分)

自転車専用信号に従って道路を横断する子供たち=福岡市東区で2015年3月31日午前10時36分、黒澤敬太郎撮影
自転車専用信号に従って道路を横断する子供たち=福岡市東区で2015年3月31日午前10時36分、黒澤敬太郎撮影
自転車専用信号を使った2段階右折の方法
自転車専用信号を使った2段階右折の方法

 交差点で自転車の2段階右折を誘導するための「自転車専用信号機」が31日、福岡県内で初めて福岡市東区の香椎浜団地南交差点に設置された。道路交通法はすべての交差点で自転車の2段階右折を定めており、県警は「事故防止のため徹底してほしい」と呼びかけている。

 自転車は交差点で右折する際、道路左側に沿って進んだ後、一旦停止し、右に向きを変えてから交差点を渡る2段階右折するよう定められている。

 だが丁字路の香椎浜団地南交差点には、直進した後、右に向きを変えると前方に信号機がなく、自転車で交差点を渡るのが難しかった。そのため県警と福岡市は専用の信号機を設置した。また信号待ちをする間、安全に停止できるように、歩道の一部を拡幅し待機場所を整備した。

 この日の朝、警察官らが通行する自転車に広報チラシを配り、2段階右折を指導した。近くに住み、普段から自転車を利用する近藤征子さん(73)は「信号ができて渡りやすくなった。みんながルールを守ってほしい」と話した。

 県警によると、県内では昨年、自転車が関係する人身事故が6324件発生し、うち17人が死亡している。【黒澤敬太郎】

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