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韓国外務省、世界文化遺産目指す日本の産業革命遺産を批判 「つらい歴史」
韓国外務省報道官は31日の定例記者会見で、日本政府が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産登録を目指す「明治日本の産業革命遺産」について「わが国民が強制徴用されたつらい歴史を持つ施設で、世界遺産の基本精神と趣旨に合わない」とあらためて登録に反対する見解を示した。
一部の韓国メディアが遺産を構成する一連の施設について、ユネスコの諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)が登録に肯定的な評価を下したと報道したことを受け、記者会見で述べた。
韓国政府はこれまでにも登録推進を再考するよう日本側に伝えている。報道官は、登録の可否を決める6月のユネスコ世界遺産委員会でも同様の立場を表明するとし「委員会のメンバー国とも緊密に協力していく」と述べた。(共同)